11月18日(木)はワイン好きな人が心待ちにしていた「ボジョレー・ヌーボー」の解禁日です。フランス・ブルゴーニュ地方にあるボージョレ地区で9月頃に収穫されたぶどうを2ヶ月で仕込んだボジョレー・ヌーヴォーは……あれっ? そういえばボジョレーの表記にはずいぶんと“揺れ”が多いですね。
「ボジョレー」と表記するのが一般的なのかと思っていたら「ボージョレ」と表記されているものも見かけますし、後半も「ヌーボー」「ヌーヴォー」「ヌーヴォ」といった具合に表記が定まっていません。さらに、真ん中に中点(・)を入れるかどうかの違いもあります。
皆さんはボジョレーの正しい表記の仕方、わかりますか?
大手メーカーも表記が統一されていない
これらはもともとフランス語の“Beaujolais nouveau”を日本語に書き直しているため、受け手によって表記が変わってしまうのは当然。なのでいずれも正解であり、不正解ではありません。
こんなときには販売元がどのように表記しているかを参考にするといいのですが、ボジョレーに関しては大手メーカーの間でも表記が統一されていませんでした。
ここまで見事に表記が散らばっている商品も珍しいですね。笑
「Googleトレンド」で“一般的な表記”は調べられる
結局どの表記が正しいのかを決めることはできませんでしたが、「Googleトレンド」というツールを使えばどの表記が一般的なのかを調べることができます。
Googleトレンド
https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP
Googleトレンドは指定した期間内にどんなキーワードが多く検索されているかを調べることができ、その推移を確認できるオンラインツールです。こちらに「ボジョレー・ヌーボー」「ボジョレー・ヌーヴォー」などのキーワードを入力し、比較することでどの表記が最も多く使われているかを調べることができます。
早速「ボジョレー・ヌーボー」「ボジョレー・ヌーヴォー」「ボージョレ・ヌーボー」「ボージョレ・ヌーヴォー」の4キーワードを入力し、期間を1年間で指定して調べてみると、以下のような結果が表示されました。
直近1年で最も検索回数が多かったのは「ボジョレー・ヌーヴォー」という結果に。「ボジョレー・ヌーヴォー」と表記するのが最も一般的だといえるでしょう。
ただ、今年に入ってからは「ボジョレー・ヌーボー」での検索回数も多くなっていますので、「ヌーボー」と「ヌーヴォー」はどちらでも問題ないと判断してもいいのかもしれません。
また、「ボージョレ」での検索回数は明らかに少なくなっているので、前半部分に関しては「ボジョレー」と表記するのが一般的ということになりますね。
ちなみに、こちらの推移を2004年からチェックしてみると、2018年くらいまでは「ヌーヴォー」より「ヌーボー」の方が圧倒的に多く検索されていることもわかりました。
例えば何か商品やサービスを始めるとき、表記の“揺れ”が起こりそうな場合はこうしてGoogleトレンドで傾向を調べておくと便利です。検索回数が少ない表記を選んでしまうと、ホームページやSNSアカウントなどを立ち上げた際に検索流入が少なくなってしまう可能性があるので気をつけておきましょう。