すでに、zoomなどオンライン会議ツールを使うことは日常となりました。
しかし、映像を生業にしている身からすると、どうしても気になるのが【写り方=パソコンカメラ位置】です。
勝手に名付けた「オンラインのパソコンカメラ位置5悪」というものがあり、今回はこれらをガジェットを使って解決する方法をご紹介したいと思います。
オンラインのパソコンカメラ位置5悪とは
<高すぎる>
これは、パソコンのカメラ位置が高い、つまり、大きなデスクトップモニターを使っている場合が多いです。
常にやや上から見ているようなアングルになります。
<低すぎる>
これは、ノートパソコンのヒンジ部分にカメラがついている場合にですね。
下から見上げるように写り、個人的に一番イメージが悪いと思います。
<横すぎる>
これは、一眼レフなどをウェブカメラに使っている人に見られます。
画質を優先することで、人に横顔を見せ続けることになります。
<近すぎる>
これは、目が悪い方に起こりがちかと思います。
ただ、画面共有した時の資料の文字が細かすぎる、という原因もありえます。
<遠すぎる>
あえて決めつけるなら、女性に多い気がします。
あまり写りたくない気持ちも分かりますが、遠すぎる上にマスクまでされてしまうと、まったく反応が分からなくなります。
ちなみに次点として「暗すぎる」というのもありますが、これはzoomの「明るさ調整」機能でかなり改善されました。
5悪それぞれの対処法
5悪はそれぞれ、解決策が異なります。
<近すぎる>と<遠すぎる>は、座る位置を変えるか、パソコンの位置を近づければ解決します。
一方で、<高すぎる><低すぎる><横すぎる>はカメラ位置を変える必要があります。
これを、ガジェットを使って解決していきます。
(1)<低すぎる>の解決法1=スタンド
ガジェットを使った一つ目の解決法は、パソコンの位置を高くすること。
僕は、講師をやる時は、折りたたみ式のパソコンスタンドを持ち歩きます。
自由に高さ調節ができるので、パソコンカメラが目の高さに来るように調節が可能です。
スマートフォンを使ってオンライン会議に参加する時のために、スマホスタンドも用意しています。
パソコンの高さを自在に調節できるという意味では、机に取り付け式のアーム台を使う方法もあります。
僕の机には目の前にいくつもアームを持ったスタンドを取り付けており、ここにパソコン台をつけることも可能です。
(2)<低すぎる>の解決法2=ウェブカメラ
2つ目の解決法は、外付けのウェブカメラを使う方法です。
ただ、多くのウェブカメラが、パソコンモニターの上にかぶせるように装着するタイプ。
そのため、外付けのウェブカメラを使うと、かえって<高すぎる>になりかねません。
その場合は、既出のパソコンスタンドと併用することで避けられます。
僕は、モニターの上にかぶせず、高さが調節できるミニ三脚を使用しています。
余談ながら、僕は絵コンテやイラスト講座も担当しており、その際、絵を描く手元をウェブカメラで撮ることになります。
その場合には、マニュアルフォーカス、つまりフォーカス位置を設定できるウェブカメラを使います。
オートフォーカスだと、絵を描くときに手の甲に焦点が合ってしまうためです。
手前がマニュアルフォーカスのカメラで、レンズ部分を回して調節できます。
(3)<横すぎる>の解決法=一眼レフを使わない
以前の記事でも取り上げましたが、一眼レフを使用する方は、たいてい「横すぎる」になっていることが多いです。
カメラが大きく、正面に置きにくいからですね。
(参考記事)
『一眼レフをウェブカメラにして、高画質な自分と向き合ってみた』
https://wepress.web-magazine.jp/2020/12/02/1202/
ここの判断は他人がすべきではありませんが、話す相手がずっと横を向いているという状況が本当に好ましいのかどうか、考えてみてもいいと思います。
(4)<高すぎる>の解決策=特殊なウェブカメラ
モニターが大きくカメラ位置が高い場合は、その位置を下げることができません。
(2)で使用したウェブカメラをモニターの前に立ててみたこともありますが、もう邪魔でしかない。
そこで用意したのが、センターカムというものです。
カメラ部分だけ伸ばせるタイプのウェブカメラで、上から好きな位置に調節できます。
目線の高さに持ってくると、オンライン会議の相手の目を見て話す、なんて芸当ができてしまう。
カメラも小さいため、邪魔にはなりません。
しかし、これはすごい発明品だ!と拍手喝采したのも束の間。
画面を小さくしたり、画面共有した途端に目線がずれてしまうことが分かり、なんだかんだ使わないことが増えつつあります。
画面共有中は、写りはあまり気にしなくていい
パワーポイントなどの資料を共有し、自分の顔は片隅に小さく表示するだけ。
こんな時は、あまり写りやアングルは気にしなくていいと思います。
ただ、打ち合わせや、プレゼンなど、顔を出しっぱなしの状況では、
写りの悪さは、かなりマイナスポイントとなります。
講師の仕事が多い僕は、かなり気をつけています。
ケースバイケースのことも多く、たった一つの答えは見つかりません。
同時に、完璧なガジェットもまた存在しないなということも分かってきました。
「ガジェット好きは、ガジェットに使われる」
自分自身に聞かせてやりたい言葉です。