突然ですが、ブラウザの閲覧履歴を消去した事はありますか?
ブラウザの動きが重いとき、消去をよくしていたのですが、最近はスペックがあがったのか、履歴消去自体する機会が減りました。
GoogleChromeの場合、閲覧履歴を削除しようとすると、
・閲覧履歴
・ダウンロード履歴
・Cookieなどのサイトデータやプラグインデータ
・キャッシュされた画像とファイル
・パスワード
・自動入力フォームのデータ
・ホストされているアプリデータ
・メディアライセンス
という項目が出ています。1番の閲覧履歴と2番のダウンロード履歴はわかりますが、
3番あたりから何を消して良いのかすらわかりませんよね。
全部説明すると長くなってしまうので今回は、
Cookieとは何か、概要だけ説明します。
食べ物のクッキーかと思いましたが、
日本のサイトを色々見ていてもよくわかりません。
こんなときは、英語版のWikipediaを見てみます。
意外と知られていない事ですが、日本語と英語のWikipediaは同じ項目でも内容の充実度合いがかなり違います。
当たり前といえば当たり前ですが、英語を扱う人数の多さが情報の充実につながっています。
英語版のwikipediaを見ると
「マジッククッキー」という言葉が由来のようです。「マジッククッキー」はメッセージが埋め込まれた「フォーチュンクッキー」から派生したものだそうです。
上記説明は日本語のWikipediaには掲載されていません。
「フォーチュンクッキー」はAKB48の唄にも出てきた事で、認知度が上がったと思いますが、
クッキーの中にメッセージを埋め込んだものの事を言います。メッセージを埋め込む、というのが語源というのは直感的にわかりやすいですね。
話が横道にそれてきたので元に戻します。
Cookieはウェブサイトを閲覧するブラウザが持っている機能です。サイトを閲覧したときにサーバーからページ情報と一緒にCookieの情報が送られてきて、コンピュータ内に保存されます。クッキー情報が保存されたブラウザで再度同じサイトを訪れると、サーバー側はCookieを確認して、以前アクセスした人と同一人物と把握できる、というものです。
同じ広告が他のサイトに行っても表示されるのもCookieのせいです。
SNSやECサイトなんてCookieがたくさん利用されています。
Cookieという言葉だけでは説明不足のような気がしませんか?
フォーチュンクッキーという呼称に変えた方が良いと思いました。
これ以降は少し専門的になります。興味のある人は読んでください。
実際に何が取得されているのか見てみましょう。
GoogleChromeでfacebookなどのSNSにアクセスして、ページが表示されたら右クリックをして「検証」をクリックしてください。
「Developer Tools」というページが立ち上がるので、「Application」という項目をクリックすると左のメニューの中に「Cookies」という項目がでてきます。「Cookies」の中のURLをクリックするとCookie一覧が出てきます。
Facebookの場合、10個のクッキーが蓄積されていました。
FacebookページでもCookieを何に使うか、というページがあります。
https://www.facebook.com/policies/cookies
ちなみにEUではCookieに関する法律が定められています。
WebブラウザでCookieを設定することに対する同意をユーザーから得ることが義務付けられる法律、です。
ウェブは世界共通かと思いきや、国によっては法律も違う一例です。