意味を知らない言葉があっても、インターネットで検索してすぐに調べられるのはとても便利です。
しかし、この検索方法にはデメリットもあります。検索したい言葉自体があやふやなとき、検索窓にどう入力したらいいかわからなくなってしまい、検索自体ができなくなってしまうのです。
そんなときに使えるのが、今回ご紹介する「ワイルドカード」です。
ITにおける「ワイルドカード」とは
ワイルドカードとは、トランプゲームの特殊ルールで「どのカードの代わりとしても使える札」を示す言葉です。例えば、ジョーカーをワイルドカードとして認めると、ポーカーの役作りが簡単になります。
一方、ITの世界でのワイルドカードは「どの文字(列)の代わりとしても使える特別な記号」を指します。
ワイルドカードを使えば、一部しか覚えていない言葉を検索したり、ある条件に当てはまるデータを一気に検索したりすることができます。
ネットでの検索に使える「ワイルドカード」
インターネットでの検索で使えるワイルドカードには、「*(アスタリスク)」があります。
「*」は任意の文字(列)を表すことができるワイルドカードです。わからない文字(列)の位置に*を入力して検索をすると、トランプのジョーカーのようにどんな文字の代わりも果たしてくれます。
例えば、「東京特許許可局」という言葉を検索したいのに、わかっているのは「東京」と「許可局」という部分のみだとしたら、「特許」の部分を「*」に置き換えて検索してみましょう。
すると、見事に「東京特許許可局」の関連ページがヒットされました。その他、「東京ポッド許可局」というラジオ番組もヒットしています。検索ワードがあやふやなときだけでなく、似たようなネーミングの商品やサービスがないか調べたいときなどにも使えそうですね。
ちなみに、「*」は文字の数を指定せずに使える点がポイントです。今回のケースでは不明なのは「特許」の2文字でしたが、「**」と入力する必要はありません。
ただし、「*」の部分の文字数が多くてもヒットしてしまうので、本来調べたかった言葉とは違うワードも検索結果にたくさん表示されやすいです。これはメリットでもあり、デメリットでもあるかもしれませんね。
ExcelやWordではさらに細かく「ワイルドカード」が使える
ちなみに、ワイルドカードはインターネットの検索だけでなく、ExcelやWordでのデータ検索にも使えます。
実は、ExcelやWordで使えるワイルドカードは「*」以外にもいくつか種類があるのです。
例えば、「?(クエスチョンマーク))というワイルドカードは、1文字の代わりとして利用できます。
先の例であれば、「東京??許可局」というように「特許」の部分に?を2つ入力すれば、検索結果に「東京特許許可局」は表示されても「東京ポッド許可局」は表示されません。ワイルドカードを使ってデータのより細かい絞り込みができるようになっているのです。
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