イマーシブを楽ーしむ

このところ耳にすることが増えたワード、「イマーシブ(immersive)」。
「没入」を意味する、くらいを知ってるだけで、特に気に止めていませんでした。

ところが、Googleマップに取り入れられていることに気づいてから、がぜん興味が湧いてきたのです。

少し調べてみました。

 目次
  • イマーシブとは
  • 広がっているイマーシブ
  • すぐそこにあるイマーシブ
  • まとめ:これからのイマーシブ
  • イマーシブとは

    訳せば「没入感」とか「没入感のある」という感じ。
    VRゴーグルでメタバースの世界に「没入する」みたいな使われ方をする表現です。

    今は、デジタルとリアルを組み合わせ、触ったり移動したりと身体全体で味わう体験型の展示やイベントでも使われています。

    イマーシブという言葉を使ったワードは次のようなものがあります。

    『イマーシブ コンテンツ』=没入型コンテンツの総称
    『イマーシブ シアター』=観客が演劇空間の中に入り込むような鑑賞体験
    『イマーシブ ミュージアム』=壁面と床面のすべてに映像が投影され、音響効果とともに全身で体感できる特別な美術展
    『イマーシブ オーディオ』=360度全方位から音が聞こえるコンテンツ。「立体音響」「3Dサラウンド」とも
    『イマーシブ ホラー』=ホラー映画の世界観を主人公になった気分で疑似体験するようなコンテンツ
    『イマーシブ スペース』=Teamsでアバターで参加して仮想会議ができる機能

    今後もさらに、新しい言葉が生まれそうです。

    広がっているイマーシブ

    イマーシブと名の付くワードを紹介しましたが、それらはすでに現実に存在しています。
    いくつかピックアップしてご紹介します。
    ●『Immersive Museum』

    壁一面に絵画が映し出され、絵画の世界に飛び込める。

    ●『イマーシブ・フォート東京』

    没入体験のできるテーマパーク。

    ●『イマーシブカフェ』@渋谷

    カフェを舞台に繰り広げられる体験型演劇。ステージと客席の境界はない、とのこと。

    ●『J01 in wonderland!』

    スマホに専用アプリと特殊なヘッドセットでライブを楽しめるライブイベントだそうです。

    海外にも目を向けてみると、もともと「イマーシブ」は海外からやってきたのもあり、観客参加型の演劇『Sleep No More』や、2023年にラスベガスにオープンした『スフィア(Sphere)1』と呼ばれるコンサート会場など、さまざまなコンテンツがあるようです。

    そのほか、ハッシュタグ「#immersive」でいろいろなものが検索で出てきますね。

    すぐそこにあるイマーシブ

    大掛かりなイベントだけでなく、もっと身近なところにも「イマーシブの手」は広がっています。

    例えばGoogleマップ。
    経路を検索したときに左下に「イマーシブビュー」というウィンドウが表示されます。
    タップすると、「イマーシブビュー」に切り替わり、斜め上空から見た映像として確認できます。

    動いている様子を見ると、わかりやすさが伝わると思います。

    オンライン会議システムzoomでも、『イマーシブ ビュー』という機能が追加されています。

    複数人が参加した状態で、「表示」欄の中の「イマーシブ」をクリックして、背景を選択すると・・・。

    離れた場所にいる人たちが、まるで同じ空間にいるような没入体験!というわけなのでしょう。

    没入して視聴してしまうコンテンツをすべて「イマーシブ」と呼ぶのなら、僕はこれまでも、”イマーシブ”な記事をちょこちょこと書いてきてました。

    『360度写真をWebページ上でグルグル動かしたい』
    https://wepress.web-magazine.jp/2024/04/05/20240405/

    『ミニチュア風動画を見れば、来たる夏にワクワクする』
    https://wepress.web-magazine.jp/2023/06/07/20230607/

    『トイカメラ風に加工すれば、夏の終わりが切なくなる』
    https://wepress.web-magazine.jp/2021/10/01/20211001/

    『VRゴーグル挑戦記』
    https://wepress.web-magazine.jp/2023/04/05/20230405/

    まとめ:これからのイマーシブ

    言葉そのものに流行り廃りはあるかもしれませんが、「五感を使った体験型」という表現は今後も進化を遂げそうです。
    ヘッドセットや専用アプリ、というあたりはややハードルを感じますが、メガネやイヤホンとの連携は期待できますね。Googleマップ「イマーシブ」のように、スマホですぐ使えるものも増えそうですし。

    人によって没入する世界観も異なるでしょうし、もう、「イベント」「動画」「演劇」「映画」・・・といったメディアの区分けも怪しくなるのかもしれません。

    「(令和キッズは)長い動画を受け身で見続けるのは厳しいんじゃない?」
    と、息子(平成キッズ)がさらりと言ったのを、父はすかさずメモしたのでした。

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