映像で110番通報をする時代がやってくる 「110番映像通報システム」が来年4月導入へ

事件や事故に遭遇したとき、これまでは110番に電話をかけて警察に通報していましたが、近日中に新しい仕組みが導入されることが発表されて注目を集めているようです。

110番映像通報システムの仕様運行の開始について|警察庁
https://www.npa.go.jp/news/release/2022/20220830001.html

「110番映像通報システム」は110番通報時に現場の映像または画像を送信できるもので、導入されると警察官が現場に到着する前に視覚的な情報を受け取ることができ、これまでよりも迅速かつ的確に事件や事故の対応が可能になるようです。


※警察庁発表の広報資料より引用

実際の使用イメージも動画で公開されていました。

近年ではスマホが普及し、一般人が事故や災害のようすを撮影した動画がテレビニュースなどで紹介されることも珍しくなくなりました。ある意味全人類がカメラマンともいえるような状況ですので、速やかな事件事故対応のためにも活用しない手はないでしょう。

ただ、ネットの反応を見るとおおむね歓迎といったところではありますが、「送信する映像に係る著作権は放棄」という留意事項の存在や、緊急時なのにアクセスコードを口頭で伝える段取りで手間取らないかなどに懸念を示す声も見られました。

個人的には「映像等の送信に係るデータ通信料金は通報者の負担」とされている点も気がかりですね。人助けのためとはいえ、通報に協力した人が損をするような仕組みになってしまっていると、協力できるのに協力しないという人も出てきてしまうのではないでしょうか。

この「110番映像通報システム」は10月1日より6ヶ月の試用運行が始まり、改善点は都度対応をおこなったうえで来年4月1日から本実施される予定となっているようです。

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