【緊急レポート】出張先のパリでコロナ陽性判定。「帰国困難者」になってしまいました。

私の当初の出張スケジュールは、7月21日(木)からの6日間。フランス・パリでイベント視察などを行い27日(木)には帰国している予定でした。

ところが帰国前のPCR検査でコロナ陽性となってしまい、ずっと無症状だったのは幸いだったものの、いろいろと奮闘の末、日本到着は8月7日(日)。

今、日本人の「帰国困難者」が増えているそうです。日本のルールについては言いたいことはありますが、海外渡航を計画している方の参考になればと思い、HOTなうちに私の体験をレポートします。

 目次
  • 行動をともにした5人のなかで、私だけ陽性結果
  • まず「自主隔離指示書」を手にした
  • 頼みの綱はネット環境
  • 3日(水)発のチケットを予約したが…
  • なんと、クリニックが軒並み長期休暇
  • 「回復証明」と「領事レター」
  • 「PCR OK」、そしてBon Voyage!
  • 海外渡航予定の読者の方へ
  • 行動をともにした5人のなかで、私だけ陽性結果

    詳しくは厚生労働省のサイトに書いてありますが、日本入国の際には日本人を含む全入国者は、出国前72時間以内に受けた検査での「陰性証明」を提示することになっています。

    ですから、私を含めた出張メンバー5人は、帰国便の前日の25日(月)にパリ市内のAクリニックでPCR検査を受け、そして私ひとりが陽性になってしまいました。ずっと同じ行動をとっていたのに、です。

    結果を知ったその時は、症状がないので実感がわかないし、理解できない感じでした。「+」(陽性)と記載されたシートを何度も見直して、だんだんと、これから何をどうしたらいいのだろうかとか考え始めたのでした。もちろんフランス語はまったくできません。

    冗談で「陽性になったらパリでゆっくりするしかないな」と会社の同僚たちと話していたのが現実となってしまいました。

    まず「自主隔離指示書」を手にした

    メンバー4人が離仏した26日(火)は、まずホテルの延泊手続きを済ませました。

    そして、日本で旅行保険を契約した保険会社に電話してパリの日本語が通じる医院を教えてもらい、その一つBクリニックへ出かけました。Bクリニックの日本人医師には「予約無しに来てはいけない」と怒られましたが、そこで「自主隔離指示書」なるものを手にしました。なんだかややこしい指示(下記)が書いてある書面でした。

    指示書の文面抜粋

    頼みの綱はネット環境

    ホテルに戻り家族や会社にLINEを使って報告やらお願いごとをしながら実感が湧いてきました。レンタルしていたポケットWifiの延長手配、旅行保険の契約延長とともに保証の範囲を詳しく聞くことなどは会社の総務スタッフに頼みました。

    仕事の関係でまあまあ良いホテルに泊まっていたのですが、部屋のwifi環境は良くなくて、フランスは案外そうらしいのですが、ネット環境は頼みの綱だとつくづく感じました。

    保険で、3つ星ホテルまでなら延泊費用が出ることや、飛行機はエコノミークラスならどの便でもOK、再検査の結果が陽性でまたキャンセルということになっても費用が出るなどは確認できました。

    3日(水)発のチケットを予約したが…

    翌日27日(水)には、パリの日本大使館へ電話して「自主隔離指示書」についても報告しました。指示書どおり30日(土)に抗原検査を受けて陰性なら隔離は解除、その場合は31日(日)PCR検査、8月1日(月)にPCRで陰性判定になる想定で、2日(火)の飛行機を予約すれば良いようでした。

    大使館の人からは「一週間でPCR陰性になるケースは少ない」と言われましたが。

    抗原検査の様子

    30日(土)に薬局でやった抗原検査は陰性でした。
    無症状で帰国できないでいる私に同情してくれた薬局の人が英語で「塩水で鼻を洗ったらいいよ」と、PCR検査で陰性を出す”コツ”を教えてくれました。
    そして、その時取れる一番早い便の3日(水)発でフランクフルト経由の飛行機を押さえました。

    ところが、1日(月)にBクリニックで受けたPCR検査で陽性だったのです!陽性判定は、2日(火)の朝にメールで送られてきました。
    その時も無症状で元気だったのでショックでした。
    前々日も前日もジョギングしたり、ブローニュの森を1時間以上散歩したりしたくらいですから。

    なんと、クリニックが軒並み長期休暇

    次なる手は、大使館のサイトに書いてあった「回復証明」という方法です。下記のように書いてありました。

    大使館のサイト抜粋

    ところが、リストで片っ端から電話したのですが、日本人医師のいる医院はすべて長期休暇に入っていました。

    ようやく英語が通じる医師がいる医院に翌日の予約を入れることができ、3日(水)に受診することができました。Cクリニックは、医院というより個人オフィスのような場所。医師は「今週は日本人は2人目だよ」と言っていました。
    ホテルで準備した医療単語を駆使して、「回復証明書」を手にすることができました。支払は現金のみで50ユーロ(7,000円ぐらい)。「元気で問題ない」と書かれている程度のシートでした。

    再度取り直した飛行機、6日(土)発のJAL直行便のチケットと「回復証明書」を大使館にメールしました。
    最初の問い合わせから大使館は塩対応だったのですが、心配で電話で「届いていますか?」と聞いたのですが、「問い合わせ殺到中で見られません」と返答。

    回復証明

    「回復証明」と「領事レター」

    今度は大丈夫だろうか・・・、と心配していたら夕方「領事レター」なるものが届きました。

    ただ、航空会社が搭乗拒否する場合はあると書いてあるし、メール画像の「領事レター」で通用しない場合は原紙を取りに来なさいと書いてあるのです。
    《大使館には訪問しないように》とホームページに書いてあるのに良いのだろうかと思いつつ、直接出かけて”原本”をゲット。

    JALにメールで確認したら、JALeコレクトセンターなるところからのメールに「…(日本の)到着検疫に確認させていただきましたところ、領事レターで入国される場合には原本が必要との回答を頂きました。…」と書いてあり。”原本”を手にしているのだから、これでやっと日本に帰れる、とほっとしたのでした。

    「PCR OK」、そしてBon Voyage!

    6日(土)は、まだ何が起こるかわからない不安を抱えながらシャルル・ド・ゴール空港に向かいました。
    オープン前のJALカウンターの待機列が予想以上の長さだったので不安は拭えませんでしたが、パスポートなどを提示したら、何故か大きく「PCR OK」、そしてBon Voyage!(フランス語で「良い旅を」)と書かれたカード(=写真)を受け取り、帰国を確信したのでした。

    パリ滞在15日間。
    出張同行の方々にはご迷惑をおかけしました。
    家族や周囲に心配をかけ、仕事にも支障がなかったわけではありません。
    帰国に向けての手続きなどは、私の場合はスペイン在住の知人の日本人Nさんのサポートは大きかったです。同じヨーロッパ時間の彼とLINEで繋がっていたことで心強かったですし。

    海外渡航予定の読者の方へ

    それにしてもインターネットは偉大です。
    パリ滞在中でもオンラインミーティングはだいたい予定どおり行えたのですから。

    最後に、近々の海外渡航の予定の読者の方に、アドバイスするとしたら、旅行保険はしっかり加入したほうがよいということと、その国の言葉が分からない場合は日本語か英語が通じる病院もチェックしておくべきです。モバイルwifiも必ず、と伝えたいです。

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