現在スマートフォンのカメラアプリにはたくさんのフィルター機能が搭載されているものが増えてきました。顔を明るく加工したり、食べ物をおいしそうに見せたりするだけでなく、動きのあるエフェクトをかけることもできたり、次から次へと面白くて個性的なフィルターが登場しています。
そんななかでもInstagramのストーリー投稿モードで使えるエフェクト(Instagramのストーリー機能ではフィルターと呼ばずエフェクトと呼びます)がすごく便利でした。
自動でモザイクをかけてくれるフィルター
今回紹介させていただきたいのは簡単にモザイク処理をしてくれる「モザイクAR」というエフェクトです。
Instagramを立ち上げてのストーリーズの投稿モードにし、モザイクARを選択するだけですぐに使うことができます。
モザイクARを選択するだけで顔を認識し、背景はそのままで顔だけにモザイクをかけてくれました。
さらに上の画像の赤枠で囲ったボタンをタップすれば自分以外にモザイクをかけることができ、黄枠のボタンは自分以外のすべてにモザイクをかけることができます。
簡単に使えるうえに精度が高く、撮影した写真はInstagramに投稿せずにそのまま端末に保存することもできます。
街で撮影した写真をSNSに投稿するときに背景に人が写り込んでしまったまま投稿すると厳密には肖像権の侵害になってしまいますし、自撮り写真などでも背景に著作物が入り込んでいれば著作権侵害になりかねません。
かといって画像編集ソフトなどを使ってボカシやモザイクの処理をするのはなかなか手がかかってしまうものですが、このモザイクARを使えば画像処理が必要になりそうな場所でも気軽に写真撮影やSNSの投稿ができそうですね。
ちなみに他人によってSNSに投稿された写真の肖像権については以下のサイトでわかりやすく弁護士の見解が紹介されていました。参考にしてみてください。
他人のSNS投稿に自分の顔…これは肖像権侵害?(RadiChubu-ラジチューブ-)
https://radichubu.jp/makozuba/contents/id=25953
Instagramではクリエイターがエフェクトを制作できる
Instagramのストーリー投稿モードではほかにもたくさんのエフェクトが用意されていますが、実はこのエフェクトはFacebookが提供している「Spark AR」というARツールを使うと誰でも自由に制作することができ、Instagramの審査を経て公開できるようになっています。
Spark AR
https://www.facebook.com/sparkarhub/dashboard/
もちろん素人がすぐに作れるようなものではありませんが、企業やブランドが自社製品に関連したオリジナルエフェクトを制作提供してプロモーションに活用するという展開も増えてきているようです。
今後もInstagram内で使うだけではもったいないような、実用的なエフェクトがさらに登場していくのではないでしょうか。