Flash(フラッシュ)はインターネットが普及し始めた初期から存在する、Web上でアニメーションや動画、ゲームなどを扱うための規格のひとつです。
データが小さく高度なプログラミングも可能なことから、かつては多くのWebサイトで使用されていました。
特に2000年代前半はFlashの全盛期で、フルFlashで制作されたWebサイトも多く登場し、個人でもFlashアニメなどの制作を楽しむ人がたくさんいました。
ところが2005年に開発元のマクロメディア社がアドビシステムズ社に買収されると、2010年頃からFlashは衰退し始め、2011年にはモバイル向けのFlash開発が終了。
さらに2020年にはFlash Playerの配布やアップデートが終了となることも決まり、Google Chromeをはじめとした主要WebブラウザもFlash機能が削除されることが決まりました。
アニメーションなどの動きがあるWeb表現を見るとFlashと言う人がいますが、すでにほとんどのWebサイトでFlashは使われておらず、HTML5などの新しい技術で表現をしているのです。
Flashについてもっと知りたい方は下記をご覧ください。
目次
●他のサイトでの説明
仕組みからわかりやすく書かれています。
https://ferret-plus.com/904
Flashの歴史がしっかり書かれています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Adobe_Flash
Flashが廃止になった理由まで説明されています。
https://www.asobou.co.jp/blog/web/flash-html5
●Flashが衰退した理由
Flashは2011年にモバイル向けの開発が終了し、2020年にはプレイヤーの配布も終わることになってしまいました。
2000年代前半の全盛期からは信じられない衰退ぶりですが、それには仕方ない理由がいくつかあったのです。
■通信速度が上がり、データが軽いという長所の価値がなくなってしまった
インターネットの通信速度が格段に上がり、動画などのデータが重いコンテンツもストレスなく再生できるようになったため、データが軽いという長所があまり意味のないものになってしまいました。
■iPhoneやiPadなどで再生できない
アップル社のモバイル端末でFlashの再生ができないことから、モバイル向けの開発が終了してしまい、衰退に拍車がかかりました。
■セキュリティの脆弱性
Flashはハッカーの攻撃対象になりやすく、セキュリティに大きな不安が出てきてしまいました。
■読み込みに時間がかかるため、消費電力が大きい
ブラウザがクラッシュしてしまう原因にもなります。
■再生にはプラグインが必要
代替として使われ始めたHTML5にはプラグインが必要ありません。
主に上記のような理由から、FLASHからHTML5への移行が加速し、Flashは衰退し始めたのです。
時代の変化に伴い、役割を終えたとも言えるでしょう。
●復習クイズ
説明がわかりづらい、間違っているなど御指摘ありましたらお問い合わせよりご連絡いただけると幸いです。