10月末、皆さんのgmailに突然「「YouTubeハンドル」のご紹介」というタイトルのメールが届いたのではないでしょうか。
なんだなんだと調べた人(A)もいるでしょうし、よくわからないから後でいいやと無視した人(B)もいるでしょう。
ちなみに僕は(B)でした。
ところがまもなく、次のようなメールが届き始めます。
「おめでとうございます!」くらいの勢いで届いたメールに、いや別に求めてないよ・・とつぶやきながら、仕方なく調べてみようと思ったわけです。
まず、YouTubeチャンネルについて改めて
YouTubeハンドルについて解説する前に、そもそも「YouTubeチャンネル」について知っておく必要があります。
ユーチューバーの決まり文句、「チャンネル登録よろしくね」の「チャンネル」です。
YouTubeに動画を投稿しようとした時、「動画をアップロードするのは誰なのか」を決めなければいけません。
企業名やサービス名を使ったYouTubeチャンネルを用意することも多いでしょう。
このYouTubeチャンネル、いくつも作ることができます。
これら複数のYouTubeチャンネルは、いつでも切り替えて使えます。
今回の「YouTubeハンドル」というのは、このYouTubeチャンネル一つ一つに適用されるものらしい。
さて、YouTubeハンドルとは
解説動画では、次のように謳っています。
“YouTubeで視聴者がクリエイターを見つけてつながったり
クリエイター同士がつながったりできる新しい方法”
・・・さっぱりわかりません。
YouTubeのヘルプ画面ではこうまとめられています。
https://support.google.com/youtube/answer/11585688?hl=ja
“ハンドルはチャンネル名とは別に設定される固有の短いチャンネル識別子で、「@」から始まります(例: @youtubecreators)。 すべてのチャンネルにはハンドルが関連付けられ、そのハンドルを使って他のユーザー(クリエイターと視聴者の両方)を見つけて交流できます。”
なるほどね
・・・とはならない!
なので、実際にYouTubeハンドルをいじってみた
よくわからないことはやってみるしかありません。
僕のYouTubeチャンネルはこちらです。
『超初心者のための映画制作講座』
https://www.youtube.com/channel/UCxPeDjxRgBL0NhjeZDfEGcQ
どうです、この吐き気がするようなURL!
誰もがそう思ってるようで、「カスタムURL」という機能があります。
カスタムURLというのは、覚えやすいチャンネル名に変更できる機能。
「チャンネルのカスタマイズ」というページで設定ができます。
そこで、こんな風に設定しました。
https://www.youtube.com/c/Eigalessonkarufu
ここで、YouTubeハンドルとやらを設定してみます。
上記画像の「アカウント」でも設定できますが、ここでは届いたメールに沿って進めてみます。
ここで、人によって、またチャンネルによって違う表示が出ます。
これはそれまでの設定状況に寄るようです。
「自分のハンドルを選びましょう」が出たら「ハンドルを選択」に進む。
「ハンドルを予約しました。あなたのハンドルは〜」が出たら「ハンドルを変更」に進む。
ハンドル名は誰かと重複してはいけないため、文字列を記入して探していきます
適切なものが見つかれば、「選択を確定」で終了です。
僕のYouTubeハンドル名は@eigalessonkarufuとなり、
https://www.youtube.com/@eigalessonkarufu
でアクセスできるようになりました。
ちなみに今後も、どのURLでもアクセスはできるようです。
『超初心者のための映画制作講座』
https://www.youtube.com/channel/UCxPeDjxRgBL0NhjeZDfEGcQ
https://www.youtube.com/c/Eigalessonkarufu
https://www.youtube.com/@eigalessonkarufu
本名でもいいし、ペンネームでもいいし、通称でもいい。
ただし、特定の一人を指すものでないといけない。
そんな感じでしょうか。
では、これらの違いは何なのでしょうか。
Googleは、どうして新しくYouTubeハンドルなるものを用意したのでしょうか。
では、これらの違いは何なのか
いろいろ調べてみましたが、正直、どれもピンとくる解説がありません。
いや、意味はわかるんです。わかるんですが、ピンとこない。
例えば、次のような説明表現がある。
・ハンドルを使って、YouTubeでクリエイターを見つけて交流できる
・Twitterのようにハンドル名をつけてメンションできる
・コラボ動画のタイトルにハンドル名をつけたりできる
・ハンドル名でなりすましを防げる
どれも、「おー!すげー!」と感じない。
みんな本当にこういった説明で納得しているのか・・。
機能の改修には、必ず理由があります。
機能の追加には、必ず意図があります。
僕は検索の手を止め、思考をめぐらせてみることにしました。
(注)ここから先は、僕個人の意見です。
そこで、考えてみたのです
YouTubeは、動画を生業とする人間にとって切っても切り離せない存在です。
これまで、僕は講師をする時も本を執筆するときも、
「YouTubeはSNSではない」というのを意識してきました。
YouTubeとSNSは切り分けて説明してきました。
言うまでもありませんが、SNSは、Twitter、Instagram、TikTok、Facebookなどといった面々のこと。
単純化するなら、YouTubeはメディアであり、SNSはネットワーク。
つまり、違うもの。
YouTubeはストック型(蓄積していく)。
SNSはフロー型(どんどん流れていく)。
そんな中、2021年にYouTubeショートが始まりました。
縦型動画が投稿でき、TikTokなどの向こうを張ってきた。
YouTubeショートに動画の投稿を開始して半年が経ちましたが、YouTubeは内部で2つに分かれている、と感じています。
建物は同じでも、玄関が2つある二世帯住宅のような感じ。
ここにきて、YouTubeハンドルです。
僕は、YouTubeが、SNSのくくりに入ろうとしている気がします。
そもそもが違うものなので、ガラリと変えることはできないけれど、一歩一歩、SNS的要素を取り入れてきている。
YouTubeの動画は、今のままでは気軽さが足らないと判断したのではないか。
実際、YouTubeチャンネル作成はパソコンからしかできなかったりと、「旧世代感」があります。
TikTokがじわり、と対応できる動画の長さを伸ばしているように、YouTubeもじりじり、と間を詰めてきている。
まとめ
コメントしたりする時も、YouTubeチャンネルとしての個性を出しやすくなる、とも言えるでしょうか。
「交流しやすくなる」という表現はいまいちだと感じますが、でも、まあ、そういうことですね。
今後は、YouTubeに他のSNSからの流入も増えることが期待できるのかも。
これまでパッとしなかったチャンネルも、これを気にテコ入れしてみるのもいいかもしれませんね。
ちなみにこのYouTubeハンドル、何もしなくても自動的に何かしら設定されるらしいので、特に意味を感じない人は放っておいていいでしょう。
僕はセミナーで「YouTubeは機能がしょっちゅう変わる!」「なんならロゴだって変わる!」、だから機能やボタンの位置を覚えても意味ない、といつも吠えてますが、またまた変わっていきそうです。
これからもYouTubeから目が離せません・・・
ではなく、YouTubeは今後もどんどん変わるメディアだ、と構えておく方がいいと思いました。