最近よく聞く「AI・SNS用語」どこまでわかる?
最近、新聞やIT系の記事、ポッドキャストなどで、新しい言葉に出会うことが増えました。
「シンギュラリティ(AIが人間の能力を超える転換点)」「ハルシネーション(AIがもっともらしいウソを出力する現象)」あたりは広く知られるようになりましたが、その周辺で、次々と新しい言葉が生まれているようです。
今回は、最近見聞きした「新時代ワード」を、いくつか取り上げてみました。
AIは人間に気をつかい出したのか
先日、ポッドキャストで知った「シコファンシー(sycophancy)」という言葉。
これは、AIがユーザーに嫌われないよう、過度に同調してしまう現象のこと。どんなときでもAIが「素晴らしい考えですね」と迎合してしまうケースもあります。
また、「AIスロップ(AI slop)」という言葉も見かけます。
こちらは、AIで大量生成された低品質コンテンツのこと。文章や画像を簡単に作れる時代になった反面、“それっぽいだけ”の情報も急増しています。
さらに、「デッドインターネットセオリー(Dead Internet Theory)」という、“ネット上の多くはAIやbotが作っているのでは”という仮説まで登場しています。
AI生成コンテンツが増えたことで、こうした説まで語られるようになりました。

SNSは「偏り」を強めやすい
SNS関連で使われる「エコーチェンバー(Echo Chamber)」は、似た意見ばかりに囲まれ、自分の考えがどんどん強化されていく状態。
「フィルターバブル(Filter Bubble)」は、アルゴリズムによって“自分好みの情報だけ”が表示されやすくなる現象。
これらを繰り返し目にすることで、「世の中みんなそう考えている」と感じやすくなってしまう側面があります。
また、「コンテクストコラプス(context collapse)=文脈の崩壊」という言葉もあります。これは、本来別々だった人間関係がSNS上で混ざってしまうこと。
友人向けのプライベートな投稿を、仕事関係の人も見ている。これはありますね。
SNS疲れの背景として語られることもあります。
数字や不安は、操作されやすい
「インプレゾンビ」は、閲覧数稼ぎだけを目的に大量投稿を繰り返すアカウントのこと。
これは和製英語っぽい。
「知らないと損」といった煽り気味の表現も、最近はよく見かけます。
今回の記事も、『知らないとヤバい!AI・SNS時代の「新ワード」』なんて煽りタイトルにしようか、と一瞬考えました。
「スマホ農場」という言葉は、新聞でも使われていました。大量のスマホを並べて再生数や反応を人工的に増やす仕組みも問題視されています。
英語圏では、「クリックファーム(Click Farm)」が使われるそう。

一方で、人の心理を表す言葉も増えています。
「ドゥームスクローリング(doomscrolling)」は、不安になるニュースやSNSを延々と見続けてしまう状態。コロナ禍以降に広まってきたそうです。
「FOMO(フォーモ/Fear Of Missing Out)」は、“自分だけ取り残されるのでは”という不安を指します。
これは、英会話アプリの日常会話例で登場しました。
どちらも、SNSが日常に入り込んできている今の時代らしい言葉と言えます。
まとめ
数年前には聞かなかった言葉が、次々と登場しています。
まだ日本ではそれほど普及してないワードもあれば、日本で生まれたっぽい言葉も。
総じて、「AIやSNSが人にどう影響するか」を表すものが多いように感じます。
・・とはいえ、こういった言葉を全部追いかけなきゃ、と不安に思う(FOMO)必要はないと思ってます。
オリカワシュウイチ
映像クリエイター。絵コンテコーチ。 初心者の映画制作をサポートする活動を全国で続ける。埼玉県在住。 仲間ゼロ・カメラ1台から映画作りをスタートし『映画工房カルフのように(http://karufu.net/)』を立ち上げ、セミナーやワークショップを通して、これまで1000人以上に映画作りをアドバイスする。スタローンに生で会ったことのある広島県人。 著書に『事例で学ぶ1分間PR動画ラクラク作成ハンドブック』『iPhoneで作ろう ビジネス動画の教科書』(共にペンコム)がある。