サムネイルのためのフリー写真素材の選び方

YouTubeのサムネイル。
これまで何度もこのテーマで記事を書いてきました。

【1回目】
『動画のサムネイルは「選ばれるため」だけにある』
https://wepress.web-magazine.jp/2020/01/29/6572/

サムネイルがいかに重要か。
そして、どんな写真を使ってどう作るといいか、という内容でした。

【2回目】
『自分だけのフリー素材を作る:もう一つのサムネイル論』
https://wepress.web-magazine.jp/2020/04/08/7354/

フリー素材だと目立てないので、
自分が使いそうな素材は自分で用意しておこう、という内容でした。

【3回目】
『サムネイル用に、自分だけのフリー素材集を作ろう』
https://wepress.web-magazine.jp/2021/01/20/0120/

サムネイルに使う個性的な写真をどう撮ればいいのか、という戦略についての内容でした。

まだ続くのかと言われそうですが、このテーマ、ほんと深いんです。
いまだに、日々悩んでますから。

4回目となる今回は、「フリー写真素材の選び方」。

これまではどちらかと言うと「写真はオリジナルで」というような論調だったのですが、フリー写真素材も使わない手はありません。

フリー写真素材はいくらでもある。
さあどう選ぶか?といった内容です。

 目次
  • 写真はみんな、悩んでる
  • サムネイルを作るのに役立つリンク集
  • STEP1:作りたい印象を言語化する言語化する
  • STEP2:適切な写真を探す
  • まとめ
  • 写真はみんな、悩んでる

    「いい写真がない」というのはよく聞かれます。
    そして、僕自身も常に、「なんかいい写真はないか」と探しています。

    その時々にピッタリ合うものは意外と見つからないし、
    それだけ今は、写真が必要になる場面がとても多いんだと思います。

    みんなが悩んでいるからか、各種素材サイト、参考になるサイトもたくさんあります。

    サムネイルを作るのに役立つリンク集

    いろいろありますが、一部をピックアップするとこんな感じです。

    写真素材
    https://o-dan.net/ja/

    壁紙素材
    https://beiz.jp

    アイコン
    https://icooon-mono.com

    サムネイルデザインの参考に
    https://thumbnail-gallery.net

    ネタは揃っている。
    しかし写真探しに悩む(迷う)のは、選び方が決まってないからじゃないか。

    僕は、サムネイル用の写真を選ぶには、次の2ステップが効果的だろうと考えています。

    STEP1:作りたい印象を言語化する
    STEP2:適切な写真を探す

    それぞれまとめてみます。

    STEP1:作りたい印象を言語化する言語化する

    いきなりフリー素材を探すのではなく、そもそも「どんな素材を必要としているのか」を明確にするステップが必要ではないでしょうか。

    そのために、僕は3つのことを考えています。

    【STEP1-1】どうやったら気に留めてもらえるかを考える

    サムネイルの役目は客引き。

    お店の客引きは、店名の由来やトイレの場所などの説明はしません。
    目の前を通り過ぎる、まさにその一瞬で振り向かせることが仕事。

    僕はいつも、客引きになったつもりで、そのサムネイルを使ってどんな声掛けするかを考えます。

    「お兄さん、いい子いますよ!」
    「5名様すぐ入れますよ、3000円飲み放題!」

    「お兄さん!」「5名様!」と呼びかけることでターゲットを明確にし、「え?自分のこと?」と思わせます。
    また、「いい子いますよ!」「3000円飲み放題!」と、用件を端的に伝えます。

    サムネイルに置き換えると、前半の呼びかけが写真の仕事になることが多いかと思います。
    パッと見せて「これに興味ある人!」と呼びかける。
    後半は、テキストの仕事だろうと思います。

    【STEP1-2】どんな素材があるといいか考える

    ここでしばし悩むことになります。

    例えば、「サッカー動画」なら「サッカーボールの写真」が思いつく。
    でも、「ストレス解消」みたいな内容の動画はどうするか悩みます。

    「ストレス解消グッズの写真」があるといいかな、などと考えてみる。
    ほとんど連想ゲームみたいな感じになるでしょう。

    【STEP1-3】雰囲気や方向性を言語化してみる

    そのサムネイルでどんな印象を与えたいのかを考えます。

    「ワクワクする」
    「楽しそう」
    「高級感がある」
    「ホッとする」
    などと、方向性を言語化してみる。

    例えば、「作業用のBGM動画」を検索してみると、こんな動画が目につきました。
    サムネイルを見るだけで音楽の雰囲気がすっとイメージできます。

    Hawaiian Cafe: Hawaiian Ukulele with Ocean Sounds
    https://www.youtube.com/watch?v=HdiKqg23D0o

    TOKYO Cafe: Beautiful Relaxing Jazz Piano Music for Stress Relief
    https://www.youtube.com/watch?v=6uddGul0oAc

    【作業用BGM】テンションが上がるノリノリのハウス♪
    https://www.youtube.com/watch?v=chGg-wSSvH8

    STEP2:適切な写真を探す

    ある程度の方向性が決まったら、それに合う写真探しを始めます。
    探すとき、頭にあるのは次のようなチェックポイントです。

    ◎POINT1:一瞬で伝わるかどうか

    ・正しい写真ではなく、気になる写真
    ・詳しい写真ではなく、分かりやすい写真

    が大事になります。

    僕は映画制作ワークショップを長年開催していますが、「映画を撮ってることを一瞬で伝える」ためにはマイクが重要、という結論に至っています。

    ◎POINT2:余計な情報が含まれていないか

    写真って情報量が多いです。

    例えば「オリジナルサンドウィッチの作り方」という動画があるとします。

    こんなフリー素材を見つけました。

    確かに写真にはバンズと具材が並んでいますが、「小さな食器」「料理の話」という印象を与えてしまうかもしれません。
    だとしたら選択ミスになります。

    そのため、特定のものを印象付けたい場合は、情報を削ぎ落とす工夫も必要になります。

    左が元素材。
    右が必要な部分を切り出したサムネイルです。

    ◎POINT3:可逆的かどうか

    先ほど、「ストレス解消」→「ストレス解消グッズの写真」という案を挙げました。

    しかし、それは可逆的か、つまり逆も言えるかどうかをチェックする必要があります。
    「ストレス解消」で検索するとこんな素材がヒットしました。

    これを見て、「ストレス解消グッズの写真」→「ストレス解消」と感じてもらえるかどうか。
    ちょっと怪しいでしょう。

    ◎POINT4:小さくしても伝わるか

    サムネイル/Thumbnailを直訳すると、「親指の爪」。
    サムネイルは、そのくらい小さい存在。

    写真を選ぶとき、パソコン画面いっぱいのサイズでチェックしてしまいがちですが、相手の目に触れるサイズで判断する必要があります。

    大きく表示したら分かりやすい写真でも、小さくすると何なのか分かりづらいこともあります。
    そういう写真は、僕は却下します。

    ◎POINT5:文字を入れる場所はどこか

    写真にはテキストを載せることになるため、どの部分に入れられるか?も考えつつ写真を選びます。

    この写真なら左上の暗い部分が適しているかな、などと考えますが、同時にそれほど長い文章は合わないかな、とも思いました。

    まとめ

    サムネイルを作成する時に必要なのは、写真だけではありません。

    ・文字の表現(フォント・サイズ・色・レイアウトなど)
    ・背景の模様や装飾
    ・コピーライティング
    など、登場人物は他にもいます。

    しかしここからはデザインの話。

    サムネイルに「正しい答え」は無いと思います。
    作る人の個性やサービスの雰囲気によっても、適切なものは変わってくるでしょう。

    結局、たくさん試して自分なりの答えを見つけていくしかないんだと思います。

    サムネイル探究の旅は、これからも続きます。
    頭の中で「お兄さん、いい子いますよ!」とつぶやきながら。

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