ビジネスシーンでのやり取りの手段はメールや電話がまだまだ主流ですが、さらなる利便性を求めて新たなコミュニケーションツールが導入されるケースが多くなっています。
そのなかでも代表的なツールのひとつとして知られているのが「Slack(スラック)」です。
Slackは業種や企業によっては必須ツールといえるほど定着しています。
今回はSlackでできることの概要や、利用する場合の注意点を改めて確認していきましょう。
新たなビジネスコミュニケーションツール「Slack」
公式サイトによると、Slackは「人々をそれぞれが必要とする情報につなげる、ビジネス用のメッセージングアプリ」と説明されています。
Slackでのコミュニケーションは主にチャット機能を使います。チャット機能は「チャンネル」と呼ばれる複数人のグループを作ってその中でやり取りを共有したり、個人間でやり取り(ダイレクトメッセージ)することが可能です。
チャット機能以外にも、テレビ電話や音声通話、ファイル共有機能などでコミュニケーションをとることができ、その他外部ツールとの連携もできます。
Slackはブラウザやアプリから利用することができますが、ブラウザやアプリを開いていなくても通知で新規のメッセージに気付けることも非常に便利。一定時間経過しても未読のメッセージがある場合は、メールで通知をするように設定することも可能です。
そのほかにも、各種のコマンド入力により利用できるリマインダー機能や、過去のメッセージを検索できる機能も便利です。
さまざまな利用環境に対応。フリープランでもかなり強力!
先述の通り、Slackはアプリ版とブラウザ版があります。Windows、Android、iOSなどのOSに対応していて、PCやスマホ、タブレットなどで使用可能です。
また、ワークスペースという情報共有をするグループごとの区切りを作ることができ、複数のワークスペースを利用すれば顧客ごと、プロジェクトごと、組織ごとと切り分けて管理することもできます。
料金プランはフリープランと、保存できるメッセージ容量の拡大やワークフローなどの拡張機能を持つ有料プランがありますが、フリープランでもかなり強力なツールです。
https://slack.com/intl/ja-jp/pricing/paid-vs-free
Slackを利用するうえでの注意点は?
無料でも便利に利用できるSlack。すごく便利なツールではありますが、筆者が感じた注意点もいくつかお伝えします。
(1)文章でのコミュニケーションが増える
Slackはチャットがメインのツールのため、文章によるコミュニケーションが増えます。会話と比べると当然細かいニュアンスを伝えるのが難しくなるため要注意です。意図せずきつい表現として伝わってしまう場合があるので、文面には気を付ける必要があります。
(2)情報共有は最小限で
情報の共有をおこなう範囲は必要最低限にしておきましょう。少しでも関係のある人はワークスペースに招待して、チャンネルに登録して……とやっていると情報過多になってしまい、情報をさばき切れなくなってしまいます。また、社外の人とのやり取りには情報漏えいのリスクもついて回ることも忘れてはいけません。
(3)双方向のコミュニケーションを意識するべき
せっかくSlackを導入しても、使い方次第では一方的な情報の通知ツールとなってしまうこともあり得ます。それでもメリットはありますが、双方向でのコミュニケーションができるよう運用方法を考えましょう。
もともと無口な人はチャットツールでも無口になりがちなもの。双方向で意見交換ができるようになると、テレワークでのビジネスが効率化できるはずです。
(4)アプリ利用時はオンオフの切り替えに気をつけて
SlackのアプリをPCとスマホに入れるとリアルタイムで連絡を確認できて非常に便利です。しかしその分Slackが仕事外の時間にも介入してしまいます。
休むときは休むと区切りを決めておかないと、一日中仕事をしているような感覚に陥り、ストレスフルです。オフの時間をしっかり作りたい方は、通知スケジュール設定機能で通知の一時停止期間を設定しておくといいでしょう。