遠出もできず、旅行にも行けず。
新型コロナウイルスの影響による自粛ムードは、将来の夢の一つが「旅人」だった僕にとって、苦痛でしかありません。
僕が「旅人」に憧れたのは、中学生の頃。
景色がまったく変化しない広島の片田舎で、青い空を見上げて、どこかへ行きたいと強く願ったものでした。
そして今、その青い空は、どんな場所にでも連れて行ってくれるどこでもドアになりました。
iPhone1台で合成すればね。
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iPhone専用の動画編集アプリ「iMovie」に、いつの間にか「合成機能」が追加されていました。
映像を読み込む時に「グリーン/ブルースクリーン」を選択して重ねると、動画(写真)の青・緑の部分をきれいにくりぬいて合成してくれます。
これで、表現できることがグッと広がります!
映画の世界では、合成する際、背景を青や緑のシートでカバーしているのを見かけます。
なぜ青や緑かというと、人の身体の中になかなか無い色だから合成しやすいため、だそうです。
この青や緑のシートのことを、ブルー/グリーンスクリーンとか、ブルー/グリーンバックなどと呼んだりします。
ちなみに、欧米人は目が青い人がいるからか、ハリウッドではグリーンバックがメインで使われている印象です。
青い空は、合成できる
さて、この「青や緑のシート」がなくても、青い空はそのままブルーバックの代わりになります。
まず、青い空の動画を撮り、
次に、合成する動画を撮り、
最後に、iMovieで合成する。
合成の様子はこんな感じです。
背景の動画をタイムラインに並べ、その上に青い空の動画を重ね、青い部分をくり抜く。
ビルの向こうを歩く巨人、といった動画ができあがりました。
アングルがどうとか、光の感じがどうとか、細かい部分は気になりますが、
合成のやり方はこれでお分かりいただけたと思います。
手描きイラストも重ねられる
動画や写真を合成するだけでなく、イラストも合成できます。
これはいわゆる、マットペインティングという手法ですね。
これも、いろんな表現ができそうです。
一部分を合成することもできる
背景ではなく、画面の一部分だけを合成することもできます。
壁に青や緑の紙を貼っておけば、そこだけ別の画面に変えたり、もできますね。
青みが少なくても合成できる
薄曇りの空も、きれいに合成できることも分かりました。
iMovieの合成機能、なかなかです。
青や緑じゃなくても合成できる!?
試しにやってみましたが・・・、やはり「切り抜き具合」が弱いようです。
合成には青か緑を使いましょう!
大きな布があるといろいろ遊べる
小物を合成するなら、100円ショップのブルーのボードでも十分ですが、
人をまるまる合成するには、畳一畳分くらいの大きさが必要です。
青でも緑でも、身体を覆うくらいの大きな布を用意できると、さらに楽しめます。
布は、畳んでもシワになりにくいタイプのものがいいでしょう。
ただ、この布をどうやって固定するか?が問題になります。
室内であれば、きれいにはがせる養生テープなどを使い、ドアや壁につけるのが最も簡単だろうと思います。
しかし、どうしてもシワがよらないようにピンと貼るのが大変!
僕が購入したのは、レフ版のようにパンと広げることができるタイプのグリーンバック。
なんと高さが200cmもあり、これなら大人もすっぽりです。
これを使って合成してみたのがこちら。
昨今は、オンライン会議システムzoomのバーチャル背景も一般的になりました。
合成への認知も広まったと思います。
アイデア次第でいろんなことができますね。
最初は難しいことは考えず、いろいろ試して遊んでみることをオススメします。