みなさんこんにちは。むらたてつろうです。
ある商社から、輸入食品のネット販売サイトの構築を依頼され、検討の上A社のECサービスのプラットフォームを使うことになりました。
ECサービスは、カート機能やギフト・クーポン機能などショップ運営に必要なオプションが備わっているので、オリジナルのサイト構築より初期コストや制作時間を圧縮できます。
通常は、ショップを運営する会社に登録を済ませていただいてから私が制作を代行するのですが、この時はECサービスの登録からサイト構築まで全てを頼まれました。
不明点を確認したくて、まずA社へ問い合わせたところ、
「登録も申し込みも御社でできますが、特別な事情がない場合は処理が複雑になるので、おすすめはできません」とのこと。
そうアドバイスをされて、やはり直接登録することをクライアントに改めてお願いしようかと考えていたら、続けてその方がおっしゃったのは、
「リテラシーの低い方が、制作会社に代行を依頼するケースはよくありますが」
えっ。
面倒な登録作業を押し付けられたのではないかと、私を気遣ったのだとは思いますが、この言い方には良い気はしませんでした。
私は「私のクライアントのリテラシーが低いから依頼された」なんて思っていません。
それは以下の2つの理由からです。
①登録に専門知識と時間が必要
申し込みフォームは、工程(ページ)だけで12。1工程内に複数の入力欄があり、内容を確認しながら登録を進めていくだけでも時間がかかります。
さらに、販売金額に関係する箇所がいくつもあり、都度確認を要します。
極め付けは、オプションをどうするか、割引適応に該当する項目があるか、ドメインやSSL等のURLに関する処理の仕方といった、難しい項目が後の方に控えています。
正直言って、私もわからないことが多かったです。
②何度も海外メーカーへの確認が必要
販売する商品は海外製の食品で本社も海外。クライアントによれば、何をするにも確認が必要とのこと。
「スムーズに進むように登録作業の代行をお願いできますか?」と相談されていたのです。
「リテラシー」は、特定の分野における知識や理解度のことで、知識や理解不足を指摘するシーンで使われることの多い言葉です。
状況を知らないのにもかかわらず、第3者を落として相手(私)を上げるようなつもりで、私のクライアントを「リテラシーが低い」と決めつけた言われ方に、私は気分を害したのです。
「リテラシー」は、サービスを提供する側は使ってはいけない上から目線の言葉だと思いました。