チラシやポスターからQRコードがなくならない理由

何かのキャンペーンを告知するためのチラシやポスターなどには、特設サイトのURLや、「○○で検索」と検索ワードが書かれていたり、QRコードが用意されていたりします。
皆さんはこのキャンペーン内容に興味を持ったとき、どのような方法で特設サイトを開きますか?

近年はスマホがどんどん進化しているため、iPhoneの「Siri」に話しかけて調べてもらう人も増えていることでしょう。そしてアプリをわざわざ立ち上げてQRコードを読み込むという人は、私のまわりではかなり少ないような印象があります。

QRコードが普及し始めたのは2000年頃のこと。ほとんどの携帯電話にカメラが搭載され、インターネットに接続できるのが当たり前になった頃から広まり、定着していったという歴史があるため、少し古いツールという感覚もあるかもしれません。それでもチラシやポスターからQRコードがなくならないのは一体なぜでしょうか。

それは、QRコードを介して特設サイトに訪問すると、広告主側がアクセス数をカウントすることができるからという理由が大きいでしょう。

広告主側の理由が大きいのでは

ウェブ検索やURLを直接入力して特設サイトにたどり着いた人は、アクセス解析ツールを使っても広告を見たかどうかを確認する術がありません。漠然とアクセスが増えたことは体感できるかもしれませんが、チラシやポスターをきっかけにどのくらいの流入があったかがわからないのです。

ところがQRコードを使うと、そのQRコードをコードを読み込んで特設サイトにアクセスした件数をカウントすることができるのです。例えば、以下の2つのURLを開いてみてください。

[1] http://wepress.web-magazine.jp/

[2] http://wepress.web-magazine.jp/index.php?poster

どちらもランガレウェブのトップページが表示されますが、アクセス解析をすると違うURLにアクセスがあったとして記録されます。URLの末尾に半角で「?」をつけて、その後ろにどんな文字列を入れても、開かれるURLに影響はありません。

これを利用して、QRコードからのアクセスだということを判別できる文字列を入れてURLを設定すれば、そのQRコードをコードからどのくらいの流入があったかを確実に調べることができるのです。

アクセスを判別することができる

例えば、JR山手線の全駅にポスターを貼り、すべてのポスターのQRコードのアクセス先のURLの末尾を変えることで、どの駅の人が多くQRコードを読み込んでくれたかなどを知ることができるのです。

QRコードがずっとなくならないのはきっとそんなところに理由があるのではないかと思います。

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