僕は映画のロケ地めぐりを趣味にしています。
以前こんな記事を書きました。
『世界ロケ地めぐりと悲喜こもごも』
https://wepress.web-magazine.jp/2020/10/07/8571/
先日、トルコ・イスタンブールに行った際も、当然のように映画ロケ地巡りも行ってきました。
彼の地もまた、結構な数の映画に登場するんです。
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前回の記事につながりますが、トルコ・イスタンブールに行ってきました。
『息子と初めての海外二人旅』
https://wepress.web-magazine.jp/2024/07/12/20240712/
記事内で、「何も予定を立てずに行った」と書きました。
嘘ではありませんが、正確には「観光やイベントの予定」を立てなかっただけで、ロケ地の調査だけはしっかりとやってました。
イスタンブールはジェームズ・ボンドの街!
一番興奮したのは、007ことジェームズ・ボンドが3人も来てたこと。
シリーズ内3作品、それぞれ”違うボンド”がイスタンブールでロケをしている。
※以下の画像は、僕が撮った写真に、映画のシーンをイラストで合成したものです。
『007ロシアより愛を込めて』
ボンド=ショーン・コネリー
観光名所、乙女の塔をバックに。
地下宮殿も登場します。
『007ワールド・イズ・ノット・イナフ』
ボンド=ピアース・ブロスナン
乙女の塔は、敵のアジトとしてこの作品にも登場。
一つの映画シリーズに同一の建造物が2回登場するのって、他にあるんでしょうか。
ボスポラス海峡のど真ん中でラストシーンを迎えます。
『007スカイフォール』
ボンド=ダニエル・クレイグ
お決まりの、雑踏チェイス。
その他、イスタンブールロケ映画
『インフェルノ』(『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズ)
トム・ハンクスもクライマックスシーンでイスタンブールにやってきます。
またまた地下宮殿。
アヤソフィアに向かうトム・ハンクス。背後に写ってるのはブルーモスク、というシーン。
『96時間リベンジ』(『96時間』シリーズ)
リーアム・ニーソンもイスタンブールを駆け巡ります。
『アクシデンタル・スパイ』
ジャッキー・チェンも来てるんです。
ガラタ橋の上をタクシーで移動するジャッキー。
すっぽんぽんのジャッキーが干されてるシーツをあっという間に身体に巻きつけて衣装にする有名な(?)シーン。
『ミッドナイト・エクスプレス』
麻薬所持で捕まったアメリカ人旅行者の獄中生活を描いた映画。
ほとんどが獄中など建物内シーンで、トルコの街並みは冒頭の方でチラッと出るくらい。
ガラタ橋の上を車で移動するシーン。
『オリエント急行殺人事件』
ケネス・ブラナー監督版。
オリエント急行の始発駅が、イスタンブールのシルケジ駅。
冒頭で、CGで再現(?)した古い街並みが見れます。
ちなみにこのシルケジ駅は、『ロシアより愛を込めて』でも登場します。
『ストレイ 犬が見た世界』
『猫が教えてくれたこと』
最後はドキュメンタリー映画を2本。
イスタンブールの街中にいる犬と猫と、地元の人々の暮らしを描いた作品です。
Amazonプライムで見れます。(2024年7月現在)
イスタンブールロケについての考察
実際に現地を歩いてみて、いくつか見えてきたことがあります。
(考察1)イスタンブールロケは、使う場所が似てくる
イスタンブールは、観光地(見どころ)が比較的ギュッと集まっている街。
そのため、イスタンブールで使われるロケ地は、かなり似てきます。
市内を網の目のように走る商店街(エジプシャンバザールなど)は必須なのでしょう。
銃撃戦でも車のチェイスでも、思う存分撮影されています。
(考察2)ロケのしやすさは、どの映画でも同じ
街のシンボル的なガラタ橋はよく登場します。
しかし、ここは市民の憩いの場にもなっていて、映画のために封鎖するのが難しいのかも。
というのも、上記の通り、ガラタ橋のシーンはどの作品も「車の中からの撮影」なんです。
『96時間リベンジ』でも主人公夫妻がここをデートしますが、やはり車に乗っています。
同時に、撮影許可がおりやすいのか、屋根の上は使われがち。
リーアム・ニーソンが走ったのと同じような場所を、ジェームズ・ボンドもバイクで駆け抜けます。
まとめ
実は調査をする過程で、ロケに来てないことに驚いた二人がいます。
ハリソン・フォード(『インディ・ジョーンズ』シリーズ)と、トム・クルーズ(『ミッション:インポッシブル』シリーズ)です。
ただ、トム・クルーズに関しては、なんとなく理由がわかる気もします。
(考察1、2)で書いた通り、おそらく、「あ、またか」という映像になっちゃうから。
どうせ彼も、屋根の上を走ることになるし、商店街の中をチェイスすることになる。
かといって、モスクの塔によじ登るとか、塔から塔へ飛び移るとか、許されるとは思えないし、現地の雰囲気を見た今となっては、僕だってそんなことやってほしくない。
旅行に行く前に、同行する息子にイスタンブールで撮られた映画を、どれか見せようかと考えてました。
が、悩んだ末に断念。
だって、ほとんどが「ちょっと怖かったり、危ない場所」として描かれてるんですよ。