現在はスマートフォンが1台あれば「YouTube」や「ツイキャス」をはじめ、「Facebook」や「Instagram」などのSNSや、「SHOWROOM」「17LIVE」といった動画配信アプリなどから気軽にライブ配信をすることができるようになりました。
一方、パソコンで「OBS(Open Broadcaster Software)」などの無料のストリーミングソフトを使えば、まるでテレビ番組のように作り込んだ本格的なライブ配信をおこなうこともできます。
OBSはYouTubeでのライブ配信の定番ソフトのひとつなのですが、事前にソフトをダウンロードする必要がありますし、設定や準備にも時間がかかります。便利なのですが、上手に使いこなすにはある程度の知識や経験も必要になるでしょう。
私もOBSを使ってたびたびYouTubeでライブ配信をする機会があるのですが、先日「StreamYard」というサービスを使って配信してみたらものすごく操作が快適で、簡単に高品質な配信ができました。そのときのことをご紹介します。
ライブ配信の無料サービス「StreamYard」を使ってみた
StreamYardも基本無料で使用できるライブ配信ツールで、ソフトをダウンロードすることなくブラウザ上で使用することができます。
StreamYard
https://streamyard.com/
公式サイトに日本語のページは用意されていませんが、英語が苦手な方はGoogleの翻訳機能を使えば問題なく使いこなせるでしょう。Google Chromeを使ってページを開き、右クリックで「日本語に翻訳」を選択してみてください。
StreamYardを使うには、まずメールアドレスを登録してアカウントを作る必要があります。登録をするのにメールアドレス以外の情報は必要ありません。あっという間に登録完了します。
続いて配信先の設定をおこないます。今回はYouTubeでライブ配信をするので「YouTube Channel」を選択。Googleアカウントへのアクセスがが求められるので、許可します。
StreamYardとYouTubeのアカウントの紐付けができると、StreamYardからライブ配信の設定ができるようになります。即座にライブを開始することも、日時を指定して配信枠を作ることも可能です。
配信画面に入るとまずはマイクとカメラの設定画面になります。
設定を終えるとこちらの画面(Studio)に遷移します。右上の「Go live」をクリックすればすぐ配信を始められますが、先に機能の設定をしておくと便利です。
StreamYardには放送中にテロップを表示させる機能があります。リストに登録しておいた言葉をワンクリックで表示させたり消したりできるので、あらかじめライブ配信のテーマを決めているときにはとても便利。テロップのカラーやデザインも変更できます。
ライブ配信中に寄せられたコメントをピックアップしてテロップのように表示させることも可能です。
配信にゲストを招待し、Zoomを使ったオンライン対談のような番組も簡単にできました。無料プランだと最大6人まで参加させられます。
また、Zoomの無料プランだと40分で終了させられてしまいますが、StreamYardには1回あたりの時間制限はなく、かわりに月間20時間までという制限があります。
画面の共有機能も用意されているので、配信中にブラウザや動画を表示させたり、ゲームをしている様子を配信することも可能です。
ブラウザを立ち上げてStreamYardにログインするだけでここまでの内容を簡単に、なおかつ無料で配信できました。これはすごい。
無料プランでも十分すぎるほどの機能
無料プランでは最大6人までの参加、月間20時間の制限のほかに、配信中にStreamYardのロゴが固定で表示されます。
月額25ドルのベーシックプランにアップグレードすると参加人数の上限が10人に拡大され、月間20時間の制限やロゴの固定表示は解除。さらに自由にロゴやオーバーレイ、背景などを設定できるようになったり、最大3つのプラットフォームに同時配信することも可能となります。例えばYouTube、ツイキャス、Facebookに同じ内容を同時配信したりできます。
実際に使ってみて、ホストが配信をしながら自らコメントをピックアップしたり、テロップを切り替えたりする操作をしなければならないのは多少気を遣うところがあると感じましたが、基本的には不自由がなく快適。デザインがスタイリッシュなので配信している内容も高品質になった気がしました。ロゴが固定表示されるということに問題がなければ、無料プランでも十分すぎるほどでした。
座談会やウェビナー、オンライン飲み会の配信など、複数人で配信をしたいときには特に便利そう。気になる方は無料プランで試してみて、有効活用できそうでしたら有料プランへの加入を検討してみるといいのではないかと思います。