ドイツ語のPfandは、英語だとDeposit。そう、デポジット=一時預かり金を意味しています。
今回は、ドイツで定着しているPfand(プファンド)というペットボトル、瓶、缶のデポジット制度を体験してきたことを書いてみます。
この夏、ケルン、フランクフルトに約3週間滞在する機会があり自炊の日々だったので、20回以上はプファンドを利用しました。
ドイツ大手チェーンスーパーのEDEKA(エデカ)やREWE(レーヴェ)、庶民派のLiDL(リドル)でも利用しました。
たとえば、商品棚に0.8€(131円 ※以下※1€=164円で計算)と表示された500mlペットボトルの水を買うは、レジでは補償返還金を含めて1.05€(172円)を支払うことになります。
返還保証金は、ペットボトルと缶は0.25€(41円※1€=164円)、瓶は0.08€(13円)と全国一律で決まっています。
最初のときは、「なに!高いじゃん」って驚きました。
そして次回来店時に空きペットボトルなどを返却用の機械に入れて、発行されたレシートによってレジで返金されます。お買物金額から相殺される、または買物が無い場合は現金でもらいます。
返還金額が書かれたレシート
次回来店時ではなくても、違うスーパーでも構いません。拾ったものでもいいのです。
返還機は大抵スーパーの入り口の脇のほうのスペースに数台置かれています。
人が並んでいたりするのですが、お買いもの前のお客さんに交じって、お金に困って集めてきたペットボトルを換金しようと並んでいる人も何度もみかけました。
駅のホームでは、お金の無心するように「そのペットボトルください」と言いまわっている人の姿を何度も目にしました。
帰国して、デポジットの体験を土産話で話しても「へえ、そうなんだ」っていうぐらいに捉えられるのですが、全国一斉に始めたドイツの凄さを実感しました。
それはたとえば「政治の決断力」の違いだったり。