Google KeepやEvernote(エバーノート)など、オンラインで使えるノート・メモ作成サービスはたくさんあります。そんな中、最近目にするようになったのがNotion(ノーション)。私が初めてNotionを利用して感じた他のサービスとの違い、使い勝手を紹介します。
Notionとは
Notion(ノーション)は、アメリカの企業Notion Labsが開発したサービスで、オールインワンワークスペースとして、多種多様のファイルを手軽に作成できます。50か国、数百万人が利用しており、日本語にも対応しています。
Notion(ノーション) https://www.notion.so/ja-jp/product
他のメモ作成サービスとどう違う?
Notionを初めて使ってみた率直な感想は「これは単なるメモサービスじゃない」でした。
今まで、Windowsの付箋機能やGoogle Keepなどの様々なメモサービスを使ってきましたが、これらは、アイディアやメモをすぐに書き留めて置けるシンプルな点に魅力がありました。
◆使っていますか?なかなか便利なWindows「付箋」アプリ
https://wepress.web-magazine.jp/2022/09/09/20220909/
◆Google Keepでデバイスを選ばずメモ取り放題
https://wepress.web-magazine.jp/2024/01/17/20240117/
対して、Notionでは「メモのためだけに使う人はいないのでは?」と思うほど、できることがあまりにも多いです。
Notionのコンセプトは、「バラバラになっている仕事ツールを一つの場所にまとめる」というもの。そのコンセプトのとおり、読書メモ、日記、テキスト、Webページ、社内wiki、データベース…プライベートでも仕事でも、必要なファイルのほとんどは豊富なテンプレートをもとにNotion内で作成できます。
チャットボットも作れる
Notionには作成したファイルをWeb上に公開する機能も付いているので、この機能を利用すれば、ブログサービスに登録したりサーバー契約したりする必要なく、すぐにWebページが作れます。AIとの連携も強力で、作成したファイルのデータをソースとした独自のチャットボットも作れたりします。
実際の使い勝手は?
以上のように、Notionは非常に多機能です。だからこそ、「これがやりたい」という目標が無ければ宝の持ち腐れになるように感じました。
すでになじみのメモ・ノートツールがある場合は、新しくアカウントを作りNotionに切り替える必要性はないかもしれません。少し独特な操作感もあるため、慣れるのにも少々時間がかかりそうです。
「メモアプリ」を探しているなら、NotionよりもGoogle Keepの方が使いやすいと思います。Webサイト作成機能も、既にWordpressなどでサイトを作りこんでいる人にとってはさほど必要ないかもしれません。
Notionでレシピ集を作ってみた
一方でNotionの独特の機能を上手く使えば、今までのツールにはない便利さを味わえます。例えば、私はNotionのデータベース機能を使って、次のようなレシピ集を作ってみました。
レシピ名には各プロパティやファイルを追加できます。
具体的なレシピやWebサイトで拾ったレシピページを関連ファイルとして追加すれば、自分好みのレシピ集が簡単に出来上がります。今までブックマークで適当に管理していた「Webサイトのレシピページ」がすっきりまとまりそうです。
他のツールで間に合っている機能を無理に移行させるのではなく、Notionならではの機能を色々試して「これは!」という自分なりの使い方を探してみるのが良いと思います。