情報発信を続けることの光と影

以前、ポッドキャストという音声番組の配信について書きました。

『ポッドキャストの始め方:音声コンテンツ配信を7年間続けてきて思うこと』
https://wepress.web-magazine.jp/2021/02/19/20210219/

実はポッドキャストの他にも、長年情報発信を続けているものがいくつかあります。

個人ホームページ:2001年から
メールマガジン(テキストコンテンツ):2009年から
YouTubeチャンネル(動画コンテンツ):2013年から
ポッドキャスト(音声コンテンツ):2013年から
Udemy(オンライン講座):2017年から

など。

今回は、『不特定多数に向けた情報発信』について横断的に感じていることを書いてみたいと思います。

 目次
  • 日々、アイデアをメモする人生になる
  • 腐っていくアイデアとそうじゃないアイデア
  • 評価され続ける人生が始まる
  • 情報発信をして良かったこと
  • 情報発信をして思い知らされたこと
  • 継続するために必要なこと
  • 情報発信の目標は続けていくこと
  • まとめ
  • 日々、アイデアをメモする人生になる

    アイデアというのは、考えてその場ですぐ生まれるものばかりではありません。
    特にメルマガ(メールマガジン)は毎週配信で、うかうかしているとあっという間に次の配信日になります。

    いつしか何か思いついたらすぐ「あ、これはメルマガで使える」とメモするようになりました。
    以前はこのメモする方法が大変で、小さいノートを持ち歩こうとしても忘れるし、ガラケーで送れるメール文字数は足らないし・・と苦戦していました。

    今は、何か思いつくとすぐにevernoteにメモするようにしています。
    ちなみに「メルマガ」タグには、現在655件のアイデアメモが入っています。

    腐っていくアイデアとそうじゃないアイデア

    「655件のアイデアメモ」と書きましたが、アイデアというのはじわじわと腐っていきます。
    おそらく、半分くらいは腐っているのではないかと。

    例えば、2009年当時、僕の十八番でもあった「移動撮影にはこんな工夫ができる」というネタも、今はジンバルがあれば誰も困りません。

    機材やツール系のネタは、すぐに腐ってしまうと考えた方がいいですね。
    そのため、思いついたらすぐに公開してしまう。

    一方で、人とのコミュニケーションの取り方やチームワークなどの話は、普遍的だとも感じます。

    評価され続ける人生が始まる

    不特定多数に対して発信すると、「評価され続ける場所に身を置く」ことになります。
    これは、情報発信に二の足を踏む方の”やらない言い訳”ともつながっているでしょう。

    評価というのは良い面と悪い面があります。
    良い面というのは、自分なりのコンテンツマーケティングにつながるということです。

    例えば、僕はYouTubeチャンネルを通して、個人の映画制作工程を幅広く話しています。
    しかし結果として、絵コンテの話が、シナリオの話の10倍以上のアクセスを稼いでいたりするのです。
    (注)僕という人間から発せられるコンテンツの中での結果です。

    悪い面というのは、批判されること。
    これについてはこの後もう少し細かく書きます。

    情報発信をして良かったこと

    情報発信をして良かったことは、営業や集客活動に手がかからなくなったことです。
    もちろん、広告のメリットも知っていますし、折に触れて出したりもしていますが、やはり発信したものを見た人からの問い合わせやお申し込みの方が圧倒的に多いです。

    連絡をいただく度、不安に思ったことを聞くようにしています。
    すると、「執筆をお願いできるものかどうか分からなかった」など、具体的に教えてもらえます。
    これらはその場で修正していく。

    また、手間にはなりますが、メディアによって内容を発信し分けています。
    ホームページでは実績やお客様の声などを中心に、メルマガではお役立ちネタ、ブログではその時々で考えていること、など役割を分けるようにしています。

    情報発信をして思い知らされたこと

    情報発信を続けていくと、思いも寄らない否定的な反応が返ってくることも時々あります。

    情報が「正しい・正しくない」というのは、人によって異なります。
    そのため、「僕はこういう経験をしました」「僕はこう思います」という表現をせざるを得ません。

    例えば、初心者へのアドバイスとして僕が心がけているのが、「選択肢を増やさない」ということ。
    「あれもあるしこれもあります。あと、こんなのもあります」なんて話し出すと、相手は選べない。
    そのため、ある程度ズバッと「こういう理由でこんな方にはこれをオススメします」と内容を絞るようにしている。
    ところがこれに対して、「○○もあるだろ、分かってねーな」などの反応も来ます。

    人の批判はしない、愚痴は書かない、など自分なりのルールを守っているつもりですが、これらの反応は完全に消えることはないのでしょう。
    情報発信をする以上、ここはある程度受容しなければいけない部分なのだと思います。

    継続するために必要なこと

    情報発信を継続するコツは、
    『アイデア出しとコンテンツ作成作業を分けること』
    ではないかと考えています。

    例えばメルマガは、アイデアは思いついたらその場でメモする。
    配信日には、アイデアストックの中から妥当なものを選び、内容を整えて配信する。

    アイデア出しとコンテンツ作成作業を分離することで、直前になってがんばらなくてもできるスタイルとなっています。
    また、ポッドキャストも、実は過去のメルマガの内容を読み上げているだけなので、作業はルーチーン化しています。

    情報発信の目標は続けていくこと

    情報発信をするとなると、「すごいことを発信しなければならない」と構えてしまいます。
    が、僕が一番最初に作ったコンテンツは、「自分の撮影の失敗談」でした。

    情報発信をするためのスタートラインは「発信すると決める」ことではないかと思います。
    そして、情報発信をする目標を、「きちんと続けること」に定める。
    いい情報かどうかはその次ではないかと思うんです。

    長年続けていると、時々、大きな壁にぶつかります。
    どうしても旅先からスマホで更新しなきゃいけないとか、逆らえない相手から飲みに誘われて、配信直前に帰宅するとか。

    そんな場合に備えて、書き溜めもしておく。
    これも、「続けるため」に必要なことと言えます。

    まとめ

    今は情報発信がすごくやりやすい。
    また、一つだけというより、複数のメディアを使うことも当たり前になっています。

    メディアの特性に合わせて、自分が続けやすいものをメインとして、そこから横展開していくのがいいと思います。

    アイデアがあるから発信するのではなく、発信し続けるからアイデアが湧き出てくる。
    僕はそう強く感じています。

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