スマホプロジェクターでお手軽プロジェクション・マッピング

流行ってるのか・廃れたのか。
人気なのか・知られてないのか。

そんな、よく分からない技術の一つが、「プロジェクション・マッピング」ではないかと思います。

真っ暗闇の中、お寺やビルの壁に、様々な模様や映像を投影する手法です。
札幌雪祭りでは、雪像に投影している展示を見たことがあります。

このプロジェクション・マッピング。
対象に向かって投影するだけだから、自宅のプロジェクターでもできるんじゃないかと、5年前に実際に実験してみたことがあります。

それがこちらの映像です。

個人用のプロジェクターとは言え、個人宅の六畳程度の部屋の中では明るすぎ、投影した対象物の周りも薄ぼんやり見える。

ふとプロジェクション・マッピングのことを考えていて、「そういえば、スマホ用の小さいプロジェクターがあるぞ」と思い出しました。

今度こそきれいなプロジェクション・マッピングを、とトライしてみました。

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プロジェクション・マッピングの仕組みを、ものすごく簡略化するとこうなります。

投影する対象物の形を切り取り、その部分以外は黒くする。
こうすることで、特定の場所だけ映像が表示されるようになります。

お城などに投影する巨大なプロジェクション・マッピングでは、お城の部分以外は、光がきれいに闇にまぎれるため、素敵なイリュージョンとなるのでしょう。

一方で、5年前の最大の不満は、「対象が暗闇から浮かび上がらなかったこと」にあります。

ちなみに前回、暗闇で近くで光を見続けると気分が悪くなるということを学びました。
吐き気をもよおしたために慌てて撤収したのです。

まあ、気分が悪くなった理由の一つに、真夏に部屋を締め切ってたというものあるかもしれませんが。

というわけで、今回やるべきことをまとめるとこうなります。

・涼しい(寒い)季節に実験する
・完全に暗い部屋を用意
・プロジェクターは小さい(明るすぎない)ものを使用
・対象物も壁からできるだけ離す
・実験は短時間にし、気分良く終わりたい

思考がまとまったところで、いざ始めましょう。

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1:対象物と置き場所を決める
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前回よりもひと回り小さいカチンコを用意しました。
そして壁から離して固定。

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2:黒い部分を切り抜くように投影動画を作る
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対象のカチンコの写真を撮り、黒い部分だけをくり抜くような投影動画を作りました。

こんな感じで、白い部分にはフリー素材を流します。

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3:セッティングする
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今回は、スマホ用のプロジェクターなので、グッと小さくなりました。

ここでトラブル発生!

スマホ用プロジェクターにはスマートフォンから動画を流すつもりでしたが、どうしても接続がうまくいきません。
5年の間に、スマートフォンを買い替えているので、それが原因でしょうか。

仕方なく、パソコンから投影することにしました。

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4:いざ投影!
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5年越しの改善は見られるでしょうか。

以下、自分なりの講評です。

(1)投影部分だけが暗闇に浮かび上がることには成功

最大の課題であったポイントの改善には成功しました。

・対象を壁から離す
・余計な部分を極力照らさない

というのが効いたと思います。

(2)投影部分の微調整がうまくいかない

今回もまた投影の微調整に悩まされました。

これを見るとおそらく「もうちょっときれいに合わせたらいいのに」と思うことでしょう。
これでも、30分以上必死に努力した結果、なんです・・。

素材動画の枠と、対象物の実際の位置が、どうしてもピッタリ合いません。
撮った写真と投影した映像では、微妙に縦横比がずれるのかもしれません。

僕の技術レベルでは、カチンコの「シマシマ部分」を題材にしたことがそもそも失敗だったのかと思います。

(3)明るい映像より、暗い背景の映像の方が映える

作成した投影動画には、いろんなタイプのフリー素材を使っていました。
その結果、投影した内容によって見え方が大きく違うことに気づきました。

(左)全体的に明るい素材は、白く飛んでしまう。
(右)一方で、黒い背景の素材は、くっきりと表示され、暗い部分との境目も目立ちません。

さらなる改善点をまとめるとこうなります。

◎的となる投影対象は、細かい模様のあるものは使わない。
長方形とかシンプルな形状が望ましい。

◎投影する動画は、暗闇との境目まで白くしない(境目のズレが目立つ)。
黒い背景に模様や文字が浮かび上がるようなものがやりやすい。

次にやるときはきっと、もっと上手にできることでしょう。

ただ、「三度目の正直」は、また5年後かな・・。

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