ある中国人女性の話なのですが、優秀な彼女は日本の大学院を卒業後、日本の企業でしばらく働き、その後上海の会社からヘッドハンティングされて中国に戻っていきました。そして数年が経ち、その会社の日本での事業展開のために最近東京に戻ってきたそうなのですが、「東京に戻ってきて最初に買ったのは財布。東京ではまだ紙のお金を持ち歩くためのお金が必要なのよ!」と驚いていたそうです。
どうやら中国では急速に「アリペイ」という電子マネーが普及しているそう。普段の買い物だけでなく光熱費の支払いやタクシー代、航空チケット代などまで、生活に関わる支払いのほとんどを電子マネーで済ませることができ、しかも店頭ではスマホアプリで簡単に支払いができるため、財布自体を持ち歩かない若者がどんどん増えているのだとか。
私もSuicaやEdyなど、比較的電子マネーを使用している方だと自負していますが、さすがに財布を持ち歩かない生活はなかなか考えられません。……なんて思っていたら身近なところに電子マネーが普及している環境がありました。
実は今週末に苗場で開催される「フジロックフェスティバル」に初めて行ってくるのですが、どうやら飲食店などの売店すべてに電子マネー決済のできる環境が整えられているらしいのです。実際、毎年フジロックに行っている友人の夫婦は事前にSuicaなどに数万円をチャージし、現金はほとんど持ち込んでいないのだとか。確かに飲食店側も会計が楽になりそうですし、参加者も荷物が軽くなるので双方にメリットがありますよね。こういった環境に慣れた人が増えてくれば、日本でもどんどん電子マネーが普及していくのかなあと思いました。