スペインでは、クリスマスは家族と過ごします。24日の夜からクリスマス休暇モードで25日と26日が祝日、26日はサンエステーベというカタルーニャ独自の祝日になります。私の住むバルセロナはカタルーニャ。
今年も我が家ではお義母さんが10人分のカタルーニャの伝統料理を作ってくれました。
我が家の食卓
まず、「アスクデージャ•イ•カルンドージャ(Escudella i carn d’olla)」。
カタルーニャの王道クリスマス料理です。肉とソーセージ、ひよこ豆、野菜を煮込んだスープで、大きな貝殻の形をしたパスタ入りのスープと肉や野菜を別々に食べます。



お義母さんが作る料理で私が1番好きなのは「フリカンド(Fricandó)」です。
仔牛肉の薄切りを使った煮込み料理で、きのこが入っています。トマトと玉ねぎ、白ワインとでコクのあるソースで煮込みます。
カネロンズ(Canelons)も美味しいです。
グラタンのような感じの料理で、前日の肉料理の残りを細かく刻んで詰めるのが伝統です。ベシャメルソース(グラタンソースに似た白いソース)たっぷりでできています。

そしてこの時期のデザートといえばトゥロン(Torrón)。砂糖を固めて板にしたようなお菓子です。いろいろな味があり、各自好きなものを選んで細切りにして食べます。和菓子のようにとても甘いので、最初は苦手でしたが、だんだん慣れてきて少し食べられるようになりました。
丸太がウンチ?
また、カタルーニャのクリスマスに欠かせないのが、カガティオという伝統的な丸太の人形です。ティオは丸太で、カガはうんちをするという意味です。カガティオを棒で叩くとうんち(プレゼント)を出すので、子供たちはカガティオの歌を歌いながら棒で叩いてクリスマスプレゼントを貰います。少し田舎のほうに行ったら、大きなカガティオがたくさんいました。


ちなみに、スペインの人たちの多くは「日本人はみんなクリスマスにケンタッキーを食べる」と思っているんですよ。



