実装間近か? メモリ使用量の削減に役立つ「Google Chrome」の新機能

パソコンのメモリとはデータを記憶するパーツのことで、人間の記憶力と同様に記憶できる量には限界があります。

同時にたくさんのアプリを起動したり、ブラウザのタブを開きすぎたりするとメモリ使用量が多くなって負荷をかけてしまい、パソコンの動作速度低下やアプリが応答しなくなるなどの症状が起きてしまいます。

アプリが急に固まり、作業中のデータが消えてしまっては大変。メモリに負荷をかけすぎる前に、余計なメモリを使わないように配慮することが大切です。

Google Chromeの便利な新機能

メモリをたくさん使用してしまうアプリというとインターネットブラウザがその筆頭になりがち。ついついウインドウやタブをたくさん開いてしまうと、当然その分メモリを使用してしまいます。

なので、不要なウインドウやタブを閉じるだけでメモリ使用量を減らす効果が得られるのですが、最近になってMac版のGoogle Chromeに便利な新機能が登場。タブにカーソルを合わせるとメモリ使用量が表示されるようになったのです。

(Googleによる翻訳:Chrome では、アクティブな各タブのメモリ使用量が表示されるようになりました)

このようにタブにカーソルを合わせるだけで、開いているページタイトルの下にメモリ使用量が表示されます。

各タブにカーソルを合わせていくと、メモリ使用量の多いタブが一目瞭然。それが閉じても問題ないであれば優先的に閉じるだけで、手っ取り早くメモリ使用量を減らすことができるのです。

意外なページのメモリ使用量が多い

これまではたくさんの情報を読み込むSNSだったり、YouTubeなどの動画サイトがメモリをたくさん使用するのかと思っていましたが、実際に見てみると意外な数値を叩き出しているページが多かったです。

Gmailのようにブラウザ上でアプリのように操作できるツールは意外とメモリ使用量を食わず、200MB程度に収まることがほとんど。YouTubeは動画を再生中でも250MB程度でした。

一方、ブログやニュースなどの文字情報メインのページでも、広告が多く埋め込まれていると300MBを超えることもありました。YouTubeよりもメモリを食うとは。

また比較しやすいところだとGoogleのトップページは70MB前後なのに対し、Yahoo!のトップは200MB前後。Amazonのトップは100MB程度なのに対し、楽天市場のトップは200MB超。シンプルなページはメモリを食わず、画像やアニメなどが埋め込まれているページはメモリを食うようですね。

正確にメモリの対策ができるようになった

これまではなんとなくメモリを使用していそうなタブを閉じて対策したつもりになっていましたが、使用量をちゃんと数値で見て正確に対策できるのはとても便利です。

2023年10月9日の時点ではMac版Google Chromeの最新版でのみこの機能を使用でき、Windows版ではまだとなっていますが、そう遠くないうちに実装されることは間違いないでしょう。

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