インターネット回線の高速化や、スマホの通信量無制限プランの登場により、スマホから気軽にライブ配信をしたり視聴したりできるようになりました。
現在ではたくさんのスマホ配信プラットフォームもありますし、InstagramやTikTokなどのSNSでも簡単に始めることができます。
その多くはスマホの画面に合わせた“縦型配信”が主流なのですが、最近になってYouTubeでも縦型配信が流行の兆しを見せているようです。
それはなぜかというと、縦型配信中の動画が「ショートフィード」に掲載されるようになったから。
ショート動画が表示されるショートフィードでは次から次へとオススメ動画が表示されるため、こちらに動画が掲載されると新規の視聴者が増えるとされています。
縦型配信をすればその恩恵を受けることができる場合があるとのことなのですが、実際にはどうなのでしょうか。早速一度試してみることにしました。
実際に縦型配信をやってみた
YouTubeのスマホアプリから縦型配信をするにはまず「+」のボタンをタップします。
そして「ライブ」のタブを選択します。このとき鉛筆のアイコンをタップすると配信のタイトルなどを設定することもできます。
設定が終わったらあとは配信をするだけ。試しに30分ほど雑談をする配信をしてみました。
明らかにいつもと違う視聴者層が見ている
私は普段から定期的に雑談のライブ配信をしているのですが、今回初めて縦型配信をしてみたところ、やはり明らかな違いを感じました。
以下は縦型配信後の解析データになります。
特に違いを感じたのは赤枠で囲った合計再生時間と平均再生時間です。
普段やっているライブ配信は曜日も時間帯も固定し、視聴者も基本的に同じ人になるため、2時間位の雑談をすると平均再生時間が30分を超えてくるんですよね。
今回の実験では配信時間が違うとはいえ、平均再生時間は2分未満。動画を開いたけどすぐに離れてしまった人が多そうな数値です。
また今回は検証のためにほとんど告知をせずに始めたのに、瞬間的に14人が同時接続をしています。この点からも、やはりショートフィードからの流入があったのではないかと推測できます。
配信の内容によっては効果が大きそう
ただし、もっと爆発的に視聴者が増えたり、チャンネル登録者が増えたりするのかとも思いましたが、そこまでの効果はありませんでした。
今回は内容がただの雑談だったため、ショートフィードを見ている視聴者とは親和性がなかったのでしょう。もともと短い動画を楽しもうと思っている人たちですからね。
配信する内容がインパクトのあるものだったり、イベント会場からの配信だったり、視聴者が動画にたどり着いた一瞬で魅力を伝えられるものであればもっと大きな効果がありそうです。今後も機会があれば試してみようかと思いました。
チャンネル登録者50人以上という条件あり
YouTubeのスマホアプリから縦型配信をするにはチャンネル登録者数が50人以上必要という条件があります。