ChatGPTをはじめ、近年はAIを活用した新技術が次々に登場していますが、いよいよGoogleの検索結果にも「生成AI」が表示されるようになるそうです。
質問に対してAIが検索結果をまとめてくれる
といっても、あまりピンと来ない人も多いかもしれません。Google Japan のブログで紹介されていた記事がわかりやすかったので引用します。
生成 AI による検索体験 (SGE) のご紹介
https://japan.googleblog.com/2023/08/search-sge.html
たとえば「残暑見舞いはいつ頃送る? 」という質問を考えてみましょう。
生成 AI による検索体験 (SGE) のご紹介
通常であれば、ひとつの質問をより噛み砕いた質問に分割し、複数の情報源からの膨大な情報を整理して、自分でつなぎ合わせて理解しなければなりません。
生成 AI を使用すれば、検索がそうした面倒な作業の一部を代わりに実行します。
生成 AI による検索体験 (SGE) では、生成 AI を活用し、考慮すべき重要な情報の概要を作成します。この概要の下には、たとえば「残暑見舞いに何を送ったら喜ばれますか?」や「残暑見舞いのマナーは?」といった追加で質問できる候補を提示する機能が表示されます。これらの候補もしくは「追加で聞く」をタップすると、新しい会話モードに移行し、調べているトピックについてさらに質問ができます。質問から質問へと文脈が引き継がれるため、より自然に探索を続けることができます。…
これまでだと「暑中見舞いはいつ頃送る?」という調べごとをしたいとき、「暑中見舞い 時期」「暑中見舞い いつまで」などという検索ワードで調べ、表示されたページから自分で調べなければなりませんでした。
ところが生成AIを活用すると、すでに情報をまとめた状態で検索結果が表示されるようになるというのです。これはかなり便利そう。
実際に試すこともできる
こちらの機能はまだ試験運用の段階なのですが、「Search Labs」というGoogle検索のテストするためのプラットフォームにアカウント登録することで実際に試してみることができます。
せっかくなのでアカウントを登録してみることにしました。手順はとても簡単で、Googleにログインした状態で以下のリンクを開くだけです。
Search Labs
http://labs.google.com/search
ログインできると上のような画面が表示されるので、あとは「SGEを有効にする」のチェックをつけるだけ。これでGoogleの検索結果に「生成AI」の結果も表示されるようになります。
早速試しに「お葬式 用意するもの」と検索してみました。
すると、検索結果上部に広告が表示され、その下に「生成AI」による検索結果のまとめが表示されました。この質問の場合はこれだけで完結してしまいますね。
また、追加での質問候補も表示されていたので、「葬式でいくら包めばいいですか?」をクリックしてみます。
ボタンを押すとすぐに回答が表示されました。誰の場合はいくらという具体的な目安をまとめてくれています。
そして「生成AI」が参照にしたであろうページのリンクも表示され、通常のGoogle検索結果も香典の金額に関する内容に変わっていました。AIのまとめた内容に信憑性がなさそうな場合はそのまま追加で調べたりしやすいのも便利ですね。
検索の常識が変わりそうな予感
実際に「生成AI」の機能を体験してみて、上手に使えば調べごとにかかる時間をかなり効率化できそうだと感じました。AIの書き出す内容をすべて鵜呑みにしてしまうのは危険かもしれませんが、疑いの目を持ちながら活用すれば相当便利そうです。
また、利用者が増えてくれば、検索順位を上にさせる通常のSEOよりも生成AIに拾ってもらうことのほうが重要になってくるかもしれませんし、検索の常識がかなり変わるかもしれません。
本機能の公開日はまだ未定のようですが、気になる方はぜひ試験運用を体験してみては。