トランジションは”切替”の効果

スマホで簡単に使える動画編集ソフトが増えました。
自動編集の機能も優秀です。
http://wepress.web-magazine.jp/2020/01/22/6525/
http://wepress.web-magazine.jp/2019/02/01/dougajideouhennsyuu/

自動的に短く調整されたカットとカットの間には楽しい効果が追加されて、見ていて飽きないものができます。
このカットとカットの間に挿入される効果のことを「トランジション」といいます。
カットとカットが重なって徐々に変化するディゾルブ、次のカットがせり出してきて重なるような効果のワイプ、暗転してカット間をつなぐフェイド、すべてトランジションです。

忘れてはならないのが、トランジションは “切替” の効果だということです。
意味・場所・時間・心情などに大きな変化(切替)がないカット間のつなぎには通常、トランジションは使いません。

漫才では、場面や人が変わったなど「転換」を表現するために話者がくるっと一回転することがあります。

ダイノジというコンビが昔やっていたネタではこれを逆手に取り、くるっと一回転して何も変わっていない、というものがありました。
大きな変化のないカットをトランジションでつなぐ事は、一回転して何も変わっていない漫才のネタと同じです。

iPhoneに入っている動画編集ソフトiMovieは、複数のクリップを選択していざ編集を始めると、カット間には既にトランジション(ディゾルブ)が挿入されています。
単にカットをつなぐより、ぼやーっとフェイドアウトしてぼやーっとフェイドインする方が「なんか動画の編集っぽい!」というのはよくわかります。

家族の思い出をみんなでわいわい振り返る短い動画ならいいですが、映画のようにある程度の尺があり、ストーリーや心情など、伝えたいことがある動画に意味のないトランジションが多用されると内容に集中できなくなります。

動画で何かを伝えようとする時は「意味のないトランジションは入れない」事を意識するだけで、ずいぶん見やすい動画になるので試してみてください。

余談ではありますが、イギリスBBCが制作したテレビドラマSHERLOCK(シャーロック)のトランジションがすごくおしゃれでした。
こちらをご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=1IDBZ5AsUuk

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