先月スペイン・バルセロナで開催された世界最大のモバイル機器見本市Mobile World Congressで、各国のモバイル通信事業者や通信機器メーカーが相次いで、次世代通信規格である5Gの商用化時期の前倒しを表明しました。
スマートフォンをお持ちの方は、画面左上に「4G」や「4G LTE」と現在の通信規格が表示されているのを目にしたことがあるかと思いますが、これは第4世代移動通信システムです。
先の発表によって、早くも2019年には国内でも運用が始まる5Gとは、一体どういうものなのでしょうか。
5G(第5世代移動通信システム)には下記のような特長があります。
高速大容量
4Gの通信速度が75Mbps~100Mbpsであることに対し、5Gでは10Gbps以上になると言われています。理論値ではあるものの、もはや有線の光インターネットと変わらないスピードですね。
低遅延
4Gではネットワーク自体が高速でもデータの受信までにかかる時間の遅さである「遅延」が発生していました。5Gではこの遅延が5分の1以下に短縮されると言われています。
多数端末接続
1平方キロメートルの範囲内の、100万台の端末が同時に接続することができます。これは4Gの同時端末接続数の100倍にあたります。
5Gは、IoT分野や経済界の設備投資需要においても非常に注目されています。
今ウェブ制作の現場では、使用される画像は圧縮して容量を減らしたり、動画コンテンツはスマートフォンサイトでは極力再生されないようにするなど、容量制限のある4Gネットワーク環境のことを考慮したスマートフォンサイトの構築を行っています。SEO関連でも、ウェブサイトの表示スピードが検索順位に影響するなど、ネットワークの問題はウェブサイト制作において大きな課題となっています。
これらの問題が5Gの登場でどう変わるのか、もう来年の話なのです。
より多彩な表現のWebサイトの構築が可能になることはもちろんですが、個人的には○GBで○千円!というスマートフォンの容量制限がなくなると良いな、なんて考えています。