ロンドン地下鉄のフォント
研修でロンドンへ行ってきました。

宿泊ホテル近く、ピカデリーラインのラッセルスクエア駅
ロンドン地下鉄では100年前からJohnstonというロゴ書体が使用されています。40年ほど前に日本人デザイナーの河野英一氏も関って一度改定されているそうですが、昨年Johnston100として再改定されました。
それまでは太いフォントしかなく、小さく使用すると視認性が落ちるということもあったようなのですが、Johnston100は、基本的なデザインはそのまま、非常に微細な修正と細いウェイトの書体が追加され、複雑になった路線図やウェブ・スマートフォン用にも使えるよう最適化されたのです。

Johnston 100はやや丸みを帯びた形状とダイヤモンド型の点部分が印象的 引用元:Monotype 公式サイト
せわしなく動く大都市の利用客にほっと一息ついてもらえるような親しみを感じられる、ロンドンに永く住んでいなくてもそんな印象を受けるデザインです。
注意喚起ポスターは、日本ではイラストを使用したものが多いのですが、ロンドンの注意喚起ポスターは下の画像のようにスタイリッシュ、これもお国柄でしょうか。このポスターにもJohnston100フォントが使用されています。(エスカレーターに乗りながら撮影したのでブレてしまっています…)

手すりをHOLDのOが囲み、ひと目で手すりに捕まりなさい!ということが理解できます
100年愛され続けてきたフォントが時代に合わせてより使いやすくなり、これからもずっと愛され続ける。
タイプデザインの背景に歴史というものが加わることで、かくも美しく重みがあることに非常に感銘を受けました。
実際に運用されている現場を見ると、ネット上で検索して味わうこととはまた別の発見もあるのですね。

遠目から探しても目につきやすい「UNDERGROUND」ロゴも改めて素晴らしい
Johnston100フォントはロンドン地下鉄公式サイトでもウェブフォントとして使用されているので、興味がある方はこちらをご覧ください。
Webデザイナー角田
Webサイトの制作・品質管理のみならずグラフィックデザイン全般も行うタブコードのアートディレクター。 家庭をもちつつも音楽・アート・ゲームを楽しむ時間をなんとか確保するべく奮闘中。二児の父。