皆さんは「メルカリ」というアプリをご存知でしょうか。こちらはいわゆる「フリマアプリ」として2013年頃からサービスが開始されたアプリで、誰でも簡単にスマホから商品の売買ができる人気アプリなのです。
ところが今年に入って、メルカリで現金が額面以上の価格で販売され始め、すぐに規制をかけられたと話題になりました。現金が額面以上で販売されるというのは、例えば1万円札が1万2千円で販売されるということです。……ここで頭に「?」が浮かんでしまう人も多いのではないでしょうか。いったいどんな意図があるのかというと、これは現金をクレジットカードで購入することによって、クレジットカードのショッピング枠の現金化ができるという仕組み。
これは違法性が限りなく高く、各クレジットカード会社が規約で禁止をしているため、規制されるのも当然といったところでしょう。
しかし現金の出品が禁止された後も、利用者とメルカリのいたちごっこが続きます。紙幣を折り紙の要領で折って作ったオブジェが出品されては規制され、チャージ済みのICカードが出品されては規制され、さらにはパチンコの換金所で現金と交換できる「特殊景品」が出品されるなど、次から次へとグレーな手口が考案されていったのです。メルカリの日本でのダウンロード回数は4千万回を超えているそうですが、それだけ利用者が多いとずる賢い人も多いということでしょうか。
思うのは、サイト運営者としては、個人や企業のウェブページやアプリも、規模は違えど不特定の利用者を相手にしていることを意識したほうが良いということです。