先日、wepRESSではAmazonで商品の評価を不当に調整する“ヤラセレビュー”を見分けるツールを紹介する記事を掲載しました。
Amazonのヤラセレビューを見破れ!サクラチェッカーを使ってみよう|wepRESS(ウェプレス)https://t.co/2Hfx1BCnzc pic.twitter.com/d2snuouWVd
— ウェプレス|中小企業のWeb担当者をサポートするWebマガジン (@landgarageweb) September 6, 2020
ヤラセレビューは自社の商品を高評価に見せるため、サクラを使って星5つの投稿をさせるだけではありません。悪質な場合は競合他社の商品に星1つなどの低評価をつけることで相対的に自社製品の評価を高評価に見せようとする場合もあります。
ヤラセレビューの横行はユーザーとって迷惑になっているだけでなく、販売店にとっても足の引っ張り合いになっているという、誰も得しない状況になってしまっているのですが、先日そんなヤラセレビュー投稿を依頼した人物が信用毀損罪に問われ、刑事罰を受けるという事件があったそうです。
【異例】アマゾンで「星一つ」やらせ投稿 依頼者に刑事罰https://t.co/kNiyASbHMX
商品レビューの仕事を募集し、別の会社の商品に低評価をつけさせたという。福岡簡裁は、信用毀損罪で罰金20万円の略式命令を出した。 pic.twitter.com/dsQ5jAZkT5
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 4, 2020
記事によると、健康食品・機具の通販会社を経営している男性役員が商品レビューの仕事の求人をおこない、採用した女性に別の健康食品販売会社がAmazonで扱うサプリメントに低評価のレビューをつけさせたそう。
ヤラセレビューの実行者を特定するのは難しいそうですが、低評価を投稿された健康食品販売会社の社長が投稿をおこなった女性と投稿を依頼した男性役員を特定し、18年5月に被害届を提出。19年9月に男性役員と女性が信用毀損容疑で書類送検され、今年4月に男性が略式起訴となり、罰金20万円の略式命令が出たとのことでした。
投稿した女性は諸般の事情を考慮され不起訴処分となったそうですが、投稿者や依頼者を特定さえできれば刑事罰に問えるという事例となる一件です。自社サービスの評価を他社サービスよりも上げたいと考えるのは当然のことですが、不当なレビューをつけたり、それを誰かに依頼することは信用毀損容疑で刑事罰に問われることもあるということは頭に入れておいたほうがいいでしょう。
もちろんAmazonだけでなく、楽天市場などのショッピングサイトや食べログなどのレビューサイト、Googleマイビジネスなどでも同様です。