アメリカのSNSで、世界中のデザイナーに人気のdribbble(ドリブル)で、2009年から2017年までのウェブサイトにおけるボタンデザインの傾向がまとめられていました。
https://dribbble.com/shots/3803756-Buttons-Design-over-the-Years-The-Dribbble-Timeline
流行り廃(すた)りにとらわれず、使いやすいデザインを提供したいというのは制作者であれば誰でも持っている考え方ですが、ウェブデザインの流行は、ユーザーにとっての使いやすさと密接に関係しています。
ユーザーはウェブサイトを閲覧する前に、OS(オペレーティング・システム)のデザインに触れます。パソコンならWindowsやMac OS、スマホならiOSやAndroidなどです。
ユーザーはパソコンやスマホのOSに触れて、どういうデザインがどういう機能を持っているのかを体験して学んでいきます。「慣れ」ですね。
ですから、ウェブサイトデザインは、OSのデザインに近いほうが、余計な混乱を招かずに済みます。
dribbble(ドリブル)で紹介されている各年のボタンデザインのテイストは、その年に代表されるOSのデザインの傾向に沿ったものになっているのです。
もちろんすべてのケースで単にOSに似せたデザインにすれば良いということではありませんが、ウェブサイトのリニューアルの際などは現状のデザインが「今も本当に使いやすいのか」ということを見直すひとつの指標として、今回の話を参考にしていただけると嬉しいです。