あるステージイベントのライブ配信をお手伝いしたときのことを書きます。
専用機材や専門スタッフに頼らず費用をかけずにやってみようということで、プラットホーム選びから実施までを担当したのです。
- 目次
- ツイキャスを試してみよう
- ツイキャスは制限時間が
- Twitterを試してみよう
- 知名度が心配
- YouTube Liveを試してみよう
- これにも制限が…
- YouTubeLiveの制限を回避して実施
- streamlabs
- イベント当日
- 他のプラットフォームもある
- 〇感想「制限は現実世界に」
ツイキャスを試してみよう
まず「ライブ配信といえばツイキャス」というのは、皆さんも先ず頭に浮かぶのではないでしょうか。
ツイキャスは「ツイッター・キャスティング」の略で、Twitterが提供するサービスだと間違って思い込んでいて、Twitterとは無関係の日本企業が提供するサービスとこの時に知りました。
高品質の配信を目的とせず、とにかく手軽に配信できるサービスが人気で、世界中に2,500万人以上のユーザーがいます。
試しに社内のワークショップをライブ配信してみたところ、本当に手軽に配信することができました。
ツイキャスは制限時間が
しかしツイキャスの配信には30分という時間制限があり、そこで一旦ライブ終了。
ただしコンティニューコイン(視聴者から配信者に贈られる配信時間を延長するアイテム)が一定数以上集まると、最大4時間まで連続して配信することができます。
30分で終了しても再度ライブボタンを押すことで続けてライブ配信が可能ですが、1時間以上あるイベントを途切らせたくなかったのでツイキャスは断念しました。
Twitterを試してみよう
Twitterでもライブ配信ができます。”ライブ放送”と呼ぶみたいです。
やり方も簡単、ツイート作成画面でカメラのアイコンをタップし、選択画面下部にある [ライブ] モードをタップするだけ。
Twitterアカウントさえあれば誰でもライブ配信ができます。
知名度が心配
以前はPerispece(ペリスコープ)というアプリをインストールしないと配信も視聴できませんでした。
この連携の悪さが、ツイッターのライブ配信プラットフォームとしての知名度が広まらなかった原因かもしれません。知名度に心配があって、Twitterも断念しました。
YouTube Liveを試してみよう
YouTubeLiveは、世界最大の動画サイトYouTubeの提供するプラットフォームなので、知名度は抜群。
ライブ配信もYouTube公式アプリを使用して簡単に行えるし、ツイキャスのような時間制限もありません。
これにも制限が…
デスクトップ端末からの配信に制限がありませんが、モバイル用公式アプリの使用に制限がありました。
公式アプリでスマートフォンからライブ配信するには、YouTubeのチャンネル登録者数が 1,000人以上である必要があります。
嵐でもEXILEでもない僕らには、急に登録者1,000人を集める自信がありません。
この制限には、ヘイトスピーチや犯罪に利用されないように、というYouTube側の配慮があるようです。
YouTubeLiveの制限を回避して実施
この制限が適用されるのは「公式アプリを使ったモバイルからの配信」だけであり、その他の配信ツール(アプリ)を使用することで、
スマートフォンからの配信でもこの制限を回避することができます。
イベント会場にデスクトップ端末を用意するより、その他の配信ツールを試してみる方がお手軽でした。
streamlabs
で、今回はstreamlabs(ストリームラボ)というソフトを使用しました。https://streamlabs.com/slobs/d/2223777
日本語化されていない英語のソフトですが、直観的に操作できるので、使い方はそんなに難しくありません。
イベント当日
そしてイベント当日。
streamlabsアプリをインストールしたスマートフォンから、YouTubeLiveを使ってなんとか無事(?)に配信することができました。
ポケットWiFiを用意して臨みましたが、イベントが行われたホール内の電波状況が非常に悪くて、開始から15分ほど遅れた配信になってしまいました。
動画配信で大量のデータを扱うので、ポケットWiFiの電池の減りが異様に早く、イベントの終了が先か電池の終了が先か冷や汗ものでした。
他のプラットフォームもある
今回試した他にも、facebookliveやニコニコ生放送、LINELIVE、FRESH!(AbemaTV)などが利用できます。
それぞれ使い勝手や制限、ユーザー層にも違いがあるので、ライブ配信の目的や手段によってプラットフォームを選びたいものです。
〇感想「制限は現実世界に」
ライブ配信は簡単に行えますが、機材や会場の電波状況などの物理的な制限は現実世界にあります。
「ちゃんとやろうと思ったらそれなりの準備が必須なので簡単とも言えない」というのが僕の感想です。