ABテストとは主にアプリやウェブサイトなどでユーザーに対してAパターンとBパターンのどちらかを表示させ、どちらのパターンの方が良い結果になったかを調査する試験のことをいいます。
例えばショッピングサイトの商品紹介ページのレイアウトを2パターン用意してABテストを行った場合、購入に結びついた数が多かったレイアウトの方を“良いレイアウト”と判断できますよね。
そんなABテストが現在Instagramで行われていると話題になっているのですが、その内容は従来通り「いいね!」の数を表示させるパターンと、「いいね!」の数を非表示にさせるとパターンのテストというもの。
「いいね!」を集めた数は他の人への影響力にも直結されるので、非表示になるとインスタグラマーなどは大きな打撃を受けることでしょう。
ABテストの画面比較
今回のInstagramのABテストでテスト対象に選ばれた人のスクリーンショットを入手することができたので、その違いを画像を交えて紹介したいと思います。
まずは通常のInstagramの画面です。
こちらは写真の下に『「いいね!」341件 』と表示されています。この数字が大きければ大きいほど多くの人から共感を得ている写真だということがひと目でわかりますし、「いいね!」の数を増やすことを目標に写真を投稿し続けている人も多いことでしょう。
一方、ABテストによって「いいね!」の数を表示させないパターンに選ばれたユーザーはトップページに以下のようなメッセージが表示されました。
メッセージではフォロワーが『いいね!』の数を気にせず、投稿の内容だけに集中できるよう、投稿をシェアした本人にだけ『いいね!』の数を表示するテストを行っていると説明されています。
現在のInstagramとテスト中の画面の比較がこちら。元『モーニング娘。』の道重さゆみさんの投稿なのですが、テスト中の方は何人が「いいね!」しているのかまったくわかりません。
コメント数は表示されているので、この数が多ければ投稿の注目度を把握することはできそうですが、テスト中のパターンが実装されれば「いいね!」の意味合いが大きく変わってくるかもしれません。
ちなみに「いいね!」機能自体がなくなってしまうのではなく、投稿者本人だけが何人から「いいね!」をしてもらえたかを確認できるようになるようです。
果たして今回のABテストを経てどちらのパターンが実装されるのか、注目ですね。