みなさんこんにちは。むらたてつろうです。
皆さんスマホでゲームはされていますか?
先ごろ発表されたモバイルゲームの売上ランキング(※1「ファミ通モバイルゲーム白書2019」内)は、マニアではないけどゲームは趣味という方であればよく知ったラインナップになっていました。
今、約7兆円規模と言われるモバイルゲーム市場に、起きている変化をご存知でしょうか。
ヒット作が出ない
まずヒット作が出ない、そもそも新作が少ない。
このことは、既存ヒット作の出来が秀逸だとも言えますが、モバイルゲーム全盛期(2012年~2016年)とは変わってきています。
飽きやすいユーザーを同じタイトルで引き止めることははもう難しい。
ゲーム開発のコスト問題もあります。
ゲーム業界全体の75%会社が減益・赤字となっています。
国内のゲームアプリの消費額は微増していますが、開発コストと照らし合せると採算があわなくなってきているようです。
Google本格参入
そして三つ目が、Googleのゲーム事業本格参入。ゲーム機を必要としない新しい遊び方です。ネット環境があれば、パソコンでもタブレットでもテレビでもいいのです。
モバイルゲームではありませんが、多くのユーザーが流れていくでしょう。本格参入は今年中の予定。
この流れはECでいうところのAmazonと同じ匂いがします。巨大企業が業界を独占し、追随して独自開発することが難しくなるかもしれません。
業界に大きな影響を与えそうです。
夢のような時代はわずか数年
IT業界では、プログラマーがゲーム会社に転職する割合が多かった時代がありました。
好きなゲーム開発を仕事にできる。大手企業の募集も多くて安定した生活が手に入る。
そんな夢のような時代はわずか数年で終わりました。
現在はゲーム開発の事業を売却・撤退する企業も増えているようです。
ハードを売るビジネスは、近い未来に大きく減少しそうです。
SNSの存在
ものづくりの視点からは、グラフィックやストーリー・リアリティなど作品のクオリティ要求レベルは上がり続けます。
そしてSNSの存在です。
常にさらされ、比較され、期待を外すと容赦無く叩かれるリスク。しかし期待値を超えれば大きくバズってヒットの可能性を秘めている。
様々なアイデアや感想・意見もSNSに散らばっています。
これまでゲームコンテンツは「見たことも、想像したこともない世界にユーザーを引き込み新しい体験を提供する遊び」でした。
ところが、最近はユーザーがゲーム作りに参加する傾向もあります。
また違った、良い意味で想像を裏切ってくれるゲーム作品に期待しています。
※1「ファミ通モバイルゲーム白書2019」https://www.famitsu.com/news/201902/06171527.html