FacebookやTwitter、InstagramなどのSNS。日記として利用している人もいれば、大切な写真やメモを保存したり、メッセンジャー機能で友人や恋人とやり取りをしたりする人もいるでしょう。僕もすっかりSNSには依存し、SNSなしの生活などとても考えられないような状態です。
でももし自分が突然死んでしまったら、SNSのアカウントはどうなってしまうのでしょうか。大切なデータが削除されずにずっとネット上に残ってしまったら、誰かに不正ログインをされてデータを悪用されてしまうかもしれませんよね。考えてみると、なかなか怖いことです。
そんな時にどうなるのかというと、実はFacebook、Twitter、Instagramは家族などの依頼によってアカウントを削除できるようになっています。他のSNSもアカウント所有者の死亡を書類等で証明できれば削除できることが多いようです。
また、FacebookやInstagramには追悼アカウントという機能があり、誰もログインはできない状態のまま、公開されていたコンテンツをそのまま閲覧できる状態にすることもできます。
さらに、Facebookはもし自分が死んでしまったときに追悼アカウントの管理人を務める人をあらかじめ指定しておく機能があります。追悼アカウントの管理人は、アカウントの所有者が死んでしまった旨の投稿をしたり、プロフィール写真を変更したり、新しい友達リクエストの承認をしたり、アカウント自体を削除することが可能ですが、過去の投稿を編集したり、メッセージの履歴を読むことはできません。プライバシーはしっかり守られるので、安心して信頼の置ける誰かに任せることができるでしょう。
もし自分が死んでしまったら、アカウントはきれいサッパリ消してしまいたいと考える方は多いと思います。ただ、2014年に亡くなられた音楽プロデューサーの佐久間正英さんのFacebookアカウントが追悼アカウントとして今も残っているのですが、命日に多くの方がコメントを投稿したり、ネット上で佐久間さんを偲ぶ場になっていて、プライバシーが守られるならこういう形で残るのも素敵なことだなあと感じました。
自分が死ぬことなんてあまり考えたくないものですが、死んでしまって何もできなくなってしまう前に、死んだらどうするかをあらかじめ考えておいてもいいのかもしれませんね。