スマートフォンやパソコンに、突然「アカウントがロックされます」「支払いに問題があります」といった緊急性の高いメールが届いたことはありませんか?
これらのメールは、大手通販サイトや銀行、運送会社など、誰もが知る企業を装った「なりすましメール」である可能性が高いです。
しかも、生成AIの進化にともない、日本標的の攻撃が急増しているという背景もあります。これまで以上に迷惑メールには注意をしなければなりません。
迷惑メール対策を急ぎましょう
https://wepress.web-magazine.jp/2025/10/24/20251024/
まず確認するべきは「送信元アドレス」
巧妙に作られたメールの件名や本文にだまされて、ついリンクをクリックしたり、添付ファイルを開いたりしてしまう前に、まず確認すべき最重要ポイントがあります。
それが、メールの送り主である「送信元アドレス」です。
一見本物に見えるメールでも、アドレスの違和感を見つけるだけで、危険なメールかどうかを簡単に見分けられるようになります。
今回は以下に見分け方のコツをまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
【1】ドメイン名の違和感に注目する
メールの送り主の情報として真っ先に目にするのは、多くの場合「表示名」になります。しかし、本当に注目すべきはメールアドレス、特にドメイン名(@よりうしろの部分)です。
特に、企業名とよく似たドメイン名の末尾には要注意です。大手企業は通常、信頼性の高いドメイン(「.co.jp」「.com」「.jp」など)を使っています。

【2】企業の公式のドメインかウェブサイトを確認する
ドメインに「.co.jp」「.com」「.jp」などを使用しているからといって、それだけでは完全に安心できません。
下の画像は実際に届いたなりすましメールです。

こちらの送信元アドレスは「visa@card.co.jp」となっています。
いかにも正規のメールアドレスのように思えますが、ブラウザからVISAの公式サイトを開いてみると、そのアドレスは「visa.co.jp」となっていました。これでドメイン名に「card.co.jp」のドメインは公式に使われているものではない可能性が高いと判断できます。
また、この確認をする際にブラウザのアドレスバーに「card.co.jp」と入力し、直接開いて確認しようとするのは危険です。ウイルスなどの危険なプログラムをダウンロードさせようとする場合や、フィッシングサイトへの誘導がおこなわれる場合があります。
怪しいと思ったら確認を徹底を!
近年は迷惑メール、なりすましメールの内容がどんどん巧妙になってきています。気をつけようと思っていても、たまたま買い物をしたタイミングでカード会社や銀行のなりすましメールが届いたら、うっかり信じてしまいそうなこともあります。
最近届いた“巧妙すぎる迷惑メール”
https://wepress.web-magazine.jp/2024/10/21/20241021/
最近少しだけ引っかかりそうになった迷惑メールの話
https://wepress.web-magazine.jp/2022/09/19/20220919/
少しでもメールの件名や内容、タイミングなどに違和感があったら、送信元アドレスを確認することを徹底していきましょう。


