子供の頃からゲーム好きだった私は、ドット絵を見ると懐かしい気分になります。最近、そんなドット絵を地図上に描くサービスがX上で話題になっているのを目にしました。サービスの名前は、「Wplace(ダブリュープレイス)」。日本だけでなく、世界中で人気を集めているそう。いったいどんなサービスなのでしょうか。
世界地図にドット絵を描こう!
「Wplace」は、世界地図の上にみんなでドット絵を描くことができるサービスで、ブラジルのクリエイター「ムリロ・マツバラ(Murilo Matsubara)」氏によって開発されました。インストールは不要で、閲覧するだけならログインも必要ありません。ユーザー数は1,060万人を突破し、世界中で利用されています。
Wplace(ダブリュープレイス):https://wplace.live/

Wplaceにはホーム画面などはなく、ページを開くと上図のように地図が表示され、ズームすることで各地のドット絵を閲覧することができます。

なぜ人気に?Wplaceの魅力とは?
なぜWplaceはこれだけ人気のサービスになったのでしょうか?
まず、「世界地図上にドット絵を描く」というコンセプトが非常に新鮮です。例えば、こちらは京都市周辺の状況。

京都市には任天堂本社があるほか、最近では隣接する宇治市に「ニンテンドーミュージアム」がオープンするなど、任天堂ゆかりの地であることから、多くの任天堂作品のキャラクターやロゴを模したドット絵が並んでいます。
続いてこちらは、イギリス・ロンドンのとある一角を切り取ったものです。

場所はThe Beatlesのアルバム「Abbey Road(アビイ・ロード)」のジャケットで知られる、アビイ・ロード周辺。横断歩道を渡っているあのジャケット写真のドット絵やThe Beatlesのロゴなどが確認できました。
このように土地に合わせたドット絵もあれば、全く関係ないキャラクターが描かれていることも。
世界各地のユーザーが自由に作成し、世界地図をドット絵で埋め尽くしている所に面白さを感じるのかもしれません。
巨大な作品を作る際にはユーザー同士の協力が必要に
Wplaceでは誰でも自由に地図上にドットを置けますが、一度に置ける数には制限があります。ユーザーは初期状態で62ピクセルを保有しており、所持しているピクセルを消費する形でドット絵を作成していきます。すべて使い切ると、30秒ごとに1ピクセルずつ回復していき、使い続けるうちに上限は少しずつ増加します。
時間さえかければ一人でも描き続けられますが、大きな絵を効率的に完成させるには、多くのユーザーが協力し合う必要があります。この仕組みによって、自然とユーザー同士が力を合わせ、DiscordやXなどを使って一つの巨大な作品を作り上げていく流れが生まれています。

パレスチナのガザ地区では、パレスチナの国旗やスーパーマン、たくさんのハートが描かれていました。