台湾のレシートには、1等の当選金約4,600万円の正真正銘の宝くじがついています。
当たるかもしれない…。台湾で生活をする上での楽しみのひとつです。
なぜレシートに宝くじが?
レシートの宝くじは1951年に台湾政府により始まりました。企業の脱税を防止し、売上申告を正確に行わせるためです。
「統一編號(とういつばんごう)」という会社を識別する番号があり、レシートには、その統一編號が印字されています。
消費者には「宝くじに当たるかも?」という期待のもと、「レシートちょうだい」とレシートの発行を促してもらうことで、企業の脱税を防ぎ、税収増加の役割を担っています。

いつ当たるの?当選金額は?
抽選は2ヶ月分をまとめて、奇数月の25日。たとえば1月分と2月分の抽選は3月25日に行われます。
当選金の受け取り期間は、抽選発表の翌月6日から3ヶ月以内と決まっています。
特別賞、特賞、頭賞(1等)~6等まであり、特別賞はなんと1,000万元(1元=約4.57円)!
現在のレートですと日本円でおおよそ4,600万円です。次の特賞が200万元。その後、20万元、4万元、1万元・・・と続き、一番下の6等で200元。日本円で約914円になります。
台湾財務部のホームページには当選番号が発表されるのと同時に、何を、いくらで買って当たったのかが掲載されます。見てみると35元(約160円)の飲料を買って、1,000万元(約4,600万円)を当てた人がいたりして、アメリカンドリームならぬ台湾ドリームを感じます。
レシートを管理するアプリ
買い物のたびに紙のレシートを保管するのは結構大変ですよね。ちゃんとレシートを管理するアプリがあります。このアプリのことを「載具(ザイジュゥ)」といい、たくさんの種類があります。私は1番ポピュラーなこちらを使用しています。
個人情報などを登録し、会計時にバーコードをスキャンしてもらうことで、アプリ内にレシートが保存されていきます。紙でもらってしまった場合でも、レシートについているQRコードをアプリで読み込めばデータ保管できます。アプリでレシートを管理することで、自分で調べなくても時期が来たら抽選結果がわかるので安心です。

外国人も当選金は貰えるの?
台湾に住んでいる外国人はもちろん、旅行で訪れた外国人でも当選金を受け取ることができます!
受け取りに行かなくてはいけないですが、もし特賞が当たったならば、仕事を休んだとしても、飛行機に乗ってでも、受け取りに行きますよね。
確率は…。私は台湾に3年住み、1年目に6等が3回当たりました。それ以降は当たっていません。
台湾のレシートを見るたびに、国も消費者もWin-Winとなる制度に台湾政府の賢さを感じます。
もしもレシートを貰うことができなかったら、「レシートちょうだい!」と伝えてみてください。それだけで台湾ドリームを掴めるかもしれません!
「レシートちょうだい」は、中国語では「請給我發票(チンゲイウオファピャオ)」。
頭の片隅に置いて、台湾に行く際は使ってみてくださいね。