チャットだけで動画編集

動画

最近、チャット(テキスト会話)だけで動画を編集するサービスが登場しました。

普通の動画編集ソフトなら、マウスや指を使って、素材をタイムラインに並べ、不要な部分をカットし、文字や音楽を入れていきます。

それが、「〜して」とテキストで指示をするだけで動画が編集される、というわけです。

どんなものなのか、試してみることにしました。

「元の音を消して」で、本当に消えた

今回試したのは「ChatCut」というAI動画編集サービスです。

■ChatCut
https://app.chatcut.io/

僕自身ちょっと混乱したのであえて書いておくと、「ChatGPT」でもなく「CapCut」でもなく、「ChatCut」です。

ブラウザ上でも使えますが、今回はダウンロードしたアプリ版を使いました。

起動すると、画面は一般的な動画編集アプリとそれほど変わりません。

ちなみに、画面右上に「5」という数字が見えています。
これは今回、僕のアカウントに付与されていた無料クレジットです。

「この5クレジットで、一体どこまでできるのか?」と考えつつ進めます。

動画を1本アップロードし、
「この動画の元の音声を消してください」
と日本語で入力しました。

すると、サラッと消えました。

「すごい!」というより、「あれ?もう終わり?」という感じ。
なるほどこういうことか、と。

右上の残りクレジットは「4.4」になりました。

「いいところを選んで」も通じる

次は少し曖昧な指示を出してみました。

「この動画の中から、最も印象的で映像として見栄えの良い部分を選んで、10秒の動画に編集してください」

少し時間はかかりましたが、これも10秒に切り取られました。

面白いのは、ChatCutが「どのように考えて編集しているのか」を、途中で文字で解説してくれること。

これなら、「なぜこう編集したのか」をあとから上司などに説明するときにも使えるかもしれません。

残りクレジットは「3.8」。

さらに、

「動画の冒頭に『瀬戸内の夏』というタイトルを入れてください。映像に合うデザインはお任せします」
と頼んでみました。

すると、タイトルだけでなく、フォントやデザイン、フェードイン・アウトまで自動で設定されました。

まあ、このデザインはイマイチだな・・と思いましたが、先に進みます。

続いて試したのは、2つの動画素材をつなぐ(トランジション)。

これも一度は、「フェードイン・フェードアウト」をつけてくれました。

ところが、ここで妙な動きを始めます。

一度つけた「フェードイン・フェードアウト」を変更し、別のつなぎ方を模索し始め、あれこれ画面が動いているうちにクレジットを使い切り、そこでテスト終了となりました。

ChatGPTなど外部から動画編集することも

興味深いのは、ChatCut単体で使うだけでなく、ChatGPTやClaude Codeなど、外部のAIエージェントとつないで外部から動かす仕組みも用意されていることです。

つまり、例えばChatGPT自体が動画編集ソフトになったわけではありませんが、「この動画をいいところで10秒にまとめて」と頼むと、その指示を受けてChatCutが実際の動画編集を行う。

そんな使い方もできるようになっています。

「きちんと仕上げないといけない」動画もある一方で、「とりあえず見られれば十分」という動画も数多くあります。

後者のような用途では、こうした仕組みが活用される場面は増えるかもしれないと思いました。

まとめ

動画の色味を変えたり、セリフ部分の音量を調整したりと、まだ試したいことはいろいろありましたが、今回の無料クレジットではここまででした。

有料の費用感はこんな感じです。

最低プランの100クレジットがあれば、さらにいろいろ試せそうです。

ただし、AIが試行錯誤している間にもクレジットを使う場合があります。
そのため、何も考えずに「あれやって、これやって」と頼むより、やってほしいことをある程度整理してから指示するほうがよさそうです。

それにしても、動画編集で「操作方法やボタンの位置を知らなくてもいい」時代が来ると考えると、面白いものがあります。

近い将来、「音を小さくして、全体で2分くらいにまとめて、テロップも入れといて」と話しかけておけば、ある程度まで編集しておいてくれる。

そんな使い方が普通になるのかもしれません。

一方、今回試してみて、指示の出し方そのものがさらに大事になるとも感じました。

動画制作の入口が、少しずつ変わり始めています。

アバター画像

オリカワシュウイチ

このライターの記事を見る

映像クリエイター。絵コンテコーチ。 初心者の映画制作をサポートする活動を全国で続ける。埼玉県在住。 仲間ゼロ・カメラ1台から映画作りをスタートし『映画工房カルフのように(http://karufu.net/)』を立ち上げ、セミナーやワークショップを通して、これまで1000人以上に映画作りをアドバイスする。スタローンに生で会ったことのある広島県人。 著書に『事例で学ぶ1分間PR動画ラクラク作成ハンドブック』『iPhoneで作ろう ビジネス動画の教科書』(共にペンコム)がある。

前の記事

記事一覧に戻る