私は普段からiPhoneのボイスメモ機能をよく使っているんですが、いつの間にか多重録音機能が追加されていることに気が付きました。一度録音した音にレイヤー(もうひとつの音)を重ねられるようになっていたのです。
調べてみるとこの機能が追加されたのは2024年12月のアップデートからで、現時点で対応しているのはiPhone 16 Proおよび16 Pro MAXだけとのこと。ですが、さりげなくこの機能が高性能で驚きました。
多重録音機能の使い方

機能の使い方は至って簡単。ボイスメモを立ち上げたら、すでに録音したデータの赤枠で囲っているアイコンをタップします。

すると、上のような画面が表示されます。続いてプラスのアイコンをタップしましょう。

これで多重録音の準備は完了。①があらかじめ録音したデータで、②がこれから音を重ねることができるレイヤーになります。
この機能のすごいところは、iPhoneのスピーカーで①のレイヤーの音を再生させながら録音が可能なところです。スピーカーから流れる音は②のレイヤーにほぼ録音されることなく、きれいに音を重ねることができるのです。(スピーカーよりはヘッドフォンを使うほうが高品質で録音できるようです)
例えば先にギターで伴奏を録音し、それに合わせて多重録音でボーカルを録音したら、簡単に弾き語り風の音源を作れますし、一人でボーカルデュオのようなコーラスを録音することもできます。
多重録音機能の使い道(例)
・複数の楽器を順番に重ねて自宅スタジオ化
・一人語りにコメントを入れて漫才風に
・会議メモに自分の考察をメモ的に録音
古い機種にも対応する可能性は?
2025年6月現在ではiPhone 16 Proおよび16 Pro MAXに限定される機能になりますが、残念ながら古い機種でも使えるようになる可能性は低そう。Appleの公式ニュースリリースによると、この機能はA18 Proチップのリアルタイム音声処理性能に依存しているため、旧モデルでは実装が難しいとのことでした。
とはいえ、iPhoneの標準アプリで気軽に多重録音ができるようになったのはものすごく大きな進化です。対応している端末をお持ちの方は使い方をいろいろ考えてみると楽しいかもしれませんよ。
詳しくはAppleのページをご覧ください。
https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iphfefa3252b/ios