日本でのSNSの元祖といえば2004年に誕生した「mixi(ミクシィ)」を指すことが多いのですが、先日20年の時を超えて「mixi2」という新サービスが誕生し、注目を集めています。
厳密には初代のmixiもまだサービス終了していないので“復活”という表現は正確ではありません。リリース時点ではスマホアプリ上で利用できる新しいSNSサービスということになります。
利用するには招待が必要
「mixi2」は招待制のSNSとなっているので、利用したい方は誰かから招待をしてもらわなければなりません。思い返せば初代mixiも招待制でしたね。
ただ、招待制といっても招待のリンクは簡単に作成できますし、それをSNSで公開している人も多いです。FacebookやInstagramなど、みなさんが利用されているSNSで探せばすぐ招待をしてくれる知り合いが見つかるのではないでしょうか。
X(旧Twitter)によく似た構成
リリースされてすぐに招待状が回ってきたので登録してみましたが、第一印象はX(旧Twitter)とよく似ているなと感じました。
初代mixiは双方がフォローをし合う“マイミク”の状態になることではじめて投稿を見ることができましたが、「mixi2」ではXや多くのSNSと同様にフォロー・フォロワーが分かれています。フォローをすればその人の投稿がタイムラインに表示されるようになり、フォローをしなくても非公開のアカウントでなければ投稿を見ることもできます。この点は初代との大きな違いかもしれません。
また、初代mixiの特徴のひとつだった「コミュニティ」機能は「mixi2」でも導入されていました。趣味や興味でいろいろな人と繋がったり、情報交換をしやすくなっています。
優しい雰囲気づくりに努めているのが伝わってくる
そのほか、いろいろと「mixi2」を使ってみて感じたのは、全体的に優しい雰囲気を作ろうと努めていることでした。
投稿につけられるリアクションは「いいね」のほかにポップな日本語の絵文字が多く用意されていて、親しみやすい空気が出ています。
投稿に対して返信をしようとすると「やさしいことばで返信しよう」と表示されるのも印象的。つい厳しい言葉を投げかけてしまっていないか、ハッとさせられます。
近年、SNSでの誹謗中傷をきっかけとした数々の事件が問題視されてきました。SNSでのそういったやり取りに疲れてしまったという人も、「mixi2」の雰囲気の中なら投稿や交流を楽しめるかもしれません。
そのほかにも、現時点では広告がまったく目立たず、企業アカウントやビジネス目的の胡散臭そうなアカウントも少ない印象を受けました。これからどのように変わっていくかはわかりませんが、日本の企業ならではのSNSとして定着していくことを期待したいと思います。