日本では、大晦日は年越し蕎麦、お正月はおせち料理。年越し蕎麦は、蕎麦のように長く生きられるように、すぐ切れる蕎麦にあやかって年内に悪運を断ち切るようにという意味があるそうです。おせち料理にも一品一品意味が含まれています。
一方、スペインでは大晦日にドセ・ウヴァス(las doce uvas=12粒のぶどう)という習慣があります。スペイン国中で12粒のブドウを食べるんです。
教会や市役所、街の大きな広場などで、年が明ける直前に1秒間隔で12回、日本の除夜な鐘のように鐘の音が響きわたります。
日本と同じように、“鐘の音”はテレビ中継でも流れます。
鐘の音に合わせてぶどうを食べていきます。
12回目の鐘の音と共にすべて食べ切れると(口に含むだけでもOK)新年がラッキーになると言われています。
12秒で終わる儀式です。
友達とお喋りしながらその時を待って、ぶどうを12粒食べたら、そのあと少し花火が上がって、帰宅する人、一杯飲みに行ったりする人それぞれって感じです
YouTubeを検索したら、雰囲気をよく表している家族の動画を見つけたので、載せてみます。
私のプライベート動画をどうぞ
私の住むバルセロナでは、スペイン広場という大きな広場で行われて、大勢集まります。
人が多過ぎて鐘の遠くにしか陣取れず、鐘の音が聞こえなくてうまく食べられなかったことがありました。
なので、自宅でテレビを見ながらやるのが、ゆっくり準備もできてしっかり鐘を聞いて食べられて、おススメです。
私が13年前に迎えた初めての年越しは、スペイン人の友達の家に招待してもらった「12粒のぶどう」がとても楽しかった記憶があります。その動画はこちら。
右端が私です。※音声なしです
スーパーにも売っている「12粒のぶどう」
12秒の儀式ですから、事前に皮を剥いて種を取っておかないいけません。準備が面倒という人には、皮も種もないぶどうがスーパーに売っています。
下は大手デパートのECサイトのスクショです。
お医者さんのアドバイス
あるテレビ局のウェブサイトには、「12粒のぶどう」をやるにあたっての医者さんからのアドバイスが書いてありました。
1.皮を剥く
2.種を取る
3.小さく切る
4.背筋を伸ばして食べる
5.喉通しを良くするために飲み物は飲まない。飲むとより喉に詰まる可能性がある。
そして最後に、5歳未満や65歳以上の方はやらないでくださいと書いてありましたよ。