「ドラゴンボール」、「Dr.スランプ」の漫画家鳥山明氏が急逝されたニュースは欧米、アジア諸外国でも速報され、鳥山氏の世界的な人気を知るとともに、日本の漫画が世界中に認知されていることを再認識しました。
ところで、世界80か国以上でアニメ化された「ドラゴンボール」の主人公は、海外でも「Son Goku」で親しまれています。
しかし、日本の作品の多くが、海外出版の際、登場人物たちの名前が違っているのです。
今回は海外展開で名前が変わったアニメや漫画の登場人物たちを紹介してみました。
名探偵コナン
シリーズは累計2億部を超える大人気漫画。
1996年にアニメ化されてからずっとテレビ放送されていて、映画もヒット続き、まさに国民的漫画・アニメの1つと言えますね。
漫画は英訳版でも出版されていて、タイトルは『Case closed』(事件は解決した)となっています。
登場人物の名前は、
・工藤新一 Jimmy Kudo(ジミー・クドウ)
・毛利蘭 Rachel Moore(レイチェル・ムーア)
・毛利小五郎 Richard Moore(リチャード・ムーア)
・鈴木園子 Serena Sebastian(セリーナ・セバスチャン)
・灰原哀 Anita Hailey(アニータ・ヘイリー)
江戸川コナンはConan Edogawa(コナン・エドガワ)と変化がないものの、他の人物の名前は英語圏の影響を受けているように感じます。
灰原は謎めいた女性なので「ヘイリー」もしっくりきますし、園子もあの金持ちっぷりならこの英語名も似合うかも。
一方、違和感がすごいのは、毛利家ではないでしょうか…。
ポンコツ探偵のはずの小五郎がまるで敏腕スパイかモデルのような名前になっています。
ドラえもん
未来から来たお茶目なネコ型ロボット「ドラえもん」は世代を超えて愛される国民的キャラクター。
2014年には「ディズニーXD」でアメリカ版アニメも放送されましたが、その際、登場人物名が変更されました。
・のび太 Noby(ノビー)
・しずか Sue(スー)
・スネ夫 Sneech(スニーチ)
・ジャイアン Big G(ビッグ ジー)
・ジャイ子 Little G(リトル ジー)
Big Gはなんとなくアメリカのガキ大将的イメージがあり、個人的にはジャイアンにぴったりだと思ってしまいます。
SLAM DUNK(スラムダンク)
バスケット漫画『SLAM DUNK(スラムダンク)』も海外での人気が高い作品。
韓国では日本で連載が始まった90年代当時からコミック出版やアニメ化がされ、登場人物も以下の名前になっています。
・桜木花道 강백호(カン・ベクホ)
・流川楓 서태웅(ソ・テウン)
・赤木剛憲 채치수(チェ・チス)
・宮城リョータ 송태섭(ソン・テソプ)
・三井寿 정대만(チョン・デマン)
「THE FIRST SLAM DUNK」公式ページ韓国版で上記のキャラクター名が確認できますよ。
https://slamdunk-movie.jp/ko/
あのスラムダンクがまるで韓国ドラマのようで新鮮です。
日本語に翻訳して宮城のページを見てみると、好きなマネージャーの名前は「ハンナ」だそう。もしかして、彩子さん?
『鬼滅の刃』『呪術廻戦』最近の傾向は…
上記のように登場人物の名前が現地に合わせて変わることがあった日本のアニメ、漫画ですが、英語圏ではこの傾向が最近薄れているようにもみえます。
例えば、近年大ヒットした『鬼滅の刃』『呪術廻戦』のキャラクター名は日本名と同じ名前で英語版のWikipediaに載っています。日本のアニメや漫画がオリジナルの形のまま愛されるようになったのかなと思うと嬉しいですね。
参考文献
English Edition版名探偵コナンhttps://amzn.asia/d/38yqD7u
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Case_Closed_characters
https://www.news-postseven.com/archives/20140517_256614.html?DETAIL
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/f0a2d8fdcb73b1d5c85ecb5f91c3ba943ac49c4d
https://slamdunk-movie.jp/ko/about/character/