2023年はAIを活用したコンテンツがいろいろと話題となりました。
特に生成AIやAIチャットと呼ばれる「ChatGPT」はIT業界で大きく注目を集めましたが、Googleも5月に独自のAIチャット「Bard」の日本版を公開していたのをご存知でしょうか。
登場した頃はそこまで目立った存在ではありませんでしたが、ここ最近になって「Bard」の広告をとてもよく見かけるようになりました。
YouTubeの広告として流れるのは同じGoogleのサービスなので納得です。しかし、先日たまたまJR池袋駅構内に設置されているパネルでこちらのCMが延々と流されているのを見かけました。
なんだか随分と力を入れ始めたんだなあ……と思って、久しぶりにBardについて調べてみると、なんとGmailやYouTube、GoogleマップなどのGoogleのサービスと連携させることができるようになっていたんですね! これは便利そう!
Bard が マップ や Gmail, YouTube などの Google のサービスと連携
https://japan.googleblog.com/2023/12/bard1pintegration.html
おそらくあまりピンと来ない人のほうが多いかと思いますが、これはChatGPTとの大きな違い。きっと今後Bardの最大の強みとなっていくでしょう。
例えば、上の参考サイト内でも紹介されていますが、Bardに「友人の○○がメールで提案していた、富士登山の日程はいつ?」と質問してみるとします。
ChatGPTではメールの内容まで調べることはできませんが、Gmailと連携しているBardなら検索可能。富士登山の誘いに該当するメールをリストにしてくれました。
こちらをGmailアプリで検索する場合は「富士 登山」というキーワードや友人の名前やメールアドレスなどで調べられますが、似たようなメールのやりとりが多ければ一発で探すのは難しいでしょう。こうして会話形式でGoogle関連のサービス内も調べてもらえるのはかなり便利です!
私もメールで届いたモバイルオーダーの領収書を調べてもらいましたが、一発で表示されました。
ほかにも、YouTubeの動画も会話形式で調べてリスト化してくれました。なにやらゆくゆくは動画の内容を要約することもできるようになるようです。
GoogleのAI「Bard」、YouTube動画の内容要約も可能にhttps://t.co/3fRfTC0y9u
— ITmedia NEWS (@itmedia_news) November 24, 2023
もちろんChatGPTにも優れている部分はたくさんあり、特に生成されたテキストの自然さや会話の流暢さはChatGPTに軍配が上がるかと思います。
しかしどちらもまだ開発中のモデルとなりますので、今後さらに独自の進化をしていくはず。BardにはGoogleと連携しているという特徴を活かし、アシスタントや秘書的な使い方ができるようになるとさらに便利になりそうだと感じました。