YouTubeの画面をほぼ毎日のように触っている僕ですが、気づかない変化はあるものでして。
ある時、ピタ、とマウスを操作する手が止まりました。
なんだこの「ポッドキャスト」ってのは。
とはいえ、YouTube画面上に変化があっても今さら驚きはありません。
YouTubeにはこれまで何度も煮湯を飲まされてきました。
セミナーで話す準備をしていた機能が、セミナー当日の朝、廃止が発表されたり。
今回も、やや冷めた目で調査してみました。
- 目次
- ポッドキャスト動画とは
- 「ポッドキャスト」という項目はいつ追加されたのか
- YouTubeの「ポッドキャスト動画」の設定方法
- 特に新しいことは・・・何も無い!
- では、これまでアップしてきた”ポッドキャスト動画”はどうなるのか
- まとめ
ポッドキャスト動画とは
ポッドキャストといえば、以前こんな記事を書いています。
『ポッドキャストの始め方:音声コンテンツ配信を7年間続けてきて思うこと』
https://wepress.web-magazine.jp/2021/02/19/20210219/
詳細はこの記事に譲りますが、ポッドキャストとはネット上で更新する音声コンテンツのこと。
ポッドキャスト音声は、音声コンテンツ専用のメディアで公開することになります。
しかし僕は、せっかく作っている音声コンテンツを、YouTubeでも公開したいと考えました。
YouTubeには「音声ファイル」はアップロードできませんので、音声ファイルに適当な画像をつけて「動画ファイルとして」アップロードするという作業を2013年から行ってきました。
これがまさに、『ポッドキャスト動画』と呼ばれるものだったようなのです。
「ポッドキャスト」という項目はいつ追加されたのか
YouTubeにポッドキャスト動画をアップロードできるようになったのは、2021年5月19日からとのこと。
僕はすでに10年前から、YouTubeにいわゆる”ポッドキャスト動画”を上げ続けています。
当時はポッドキャスト動画なんて言葉はなかったはず。
それが2年前に突然、ポッドキャスト動画という項目が追加されたと。
「僕に一言あってもしかるべきじゃないか・・」みたいな、何ともいえない気分。
ポッドキャストなんて、ニッチなジャンル。
今になってこの項目が追加になった背景は一体なんなのか。
ふと思い至ったのは、もはや懐かしい感じさえする音声メディア『クラブハウス』です。
chatGPTによると、「クラブハウスが話題になったのは、2020年の後半から2021年の初めにかけて」。
この後に追加されたとするなら、時期的にも一致します。
YouTubeの「ポッドキャスト動画」の設定方法
「ポッドキャスト動画」を設定すると、ポッドキャスト動画のページが生まれます。
こんな感じです。
すでにYouTubeチャンネルをお持ちで、YouTube Studioをお使いなら設定すべきことはあまりありません。
(1)メニューの[コンテンツ]→[ポッドキャスト]タブ→[新しいポッドキャスト]をクリック
(2)必要な情報を記入して[作成]をクリック
(3)ポッドキャスト動画が作成されました
(4)あとはポッドキャスト動画を新しくアップロードする際、「これはポッドキャスト動画です」と選択するだけ
特に新しいことは・・・何も無い!
かなり拍子抜けですが、「ポッドキャスト動画」機能とは、単なる「フォルダ分け」でした。
もともとYouTubeには「再生リスト」という機能があります。
複数の動画をセットにして名前をつける、まさに「フォルダ分け」機能です。
僕はそこそこ膨大な動画コンテンツを公開しています。
しかし、いろいろな内容がありすぎて、動画によって想定視聴ターゲットも違うし、どうしたものかと思っていました。
そんな時、役立つのが「再生リスト(動画群)」です。
・撮影について知りたい人はこの再生リストへ
・絵コンテについて知りたい人はこの再生リストへ
といった案内が可能となります。
一昨年始まったYouTubeショートもそうです。
僕のショート動画に興味を持ってやってきた人に、ポッドキャスト動画はあきらかに合わない。
逆もまた然り。
今回の「ポッドキャスト動画」も、単に「ポッドキャスト動画はこれですよ」という再生リスト機能の一種だったんです。
では、これまでアップしてきた”ポッドキャスト動画”はどうなるのか
ネット上には、「こうやります」という情報はすぐに見つかります。
一方、これまでやってきた人はどうしたらいいのか、という情報はなかなか無い。
今回、僕のように「すでに”ポッドキャスト動画”をアップし続けてきた人」はどうしたらいいのでしょうか。
結果から言うと、特に問題はありませんでした。
アップロードしてある動画を選択し、「再生リストに追加」からポッドキャスト動画のリストを選ぶだけ。
「だけ」と書きましたが、僕がこれまでアップしてきた”ポッドキャスト動画”は500本近くある。
がんばって設定し直しましたとも。
まとめ
2年前に追加されたこの機能、まったく耳に届いていません。
特に話題にすらならなかったのかなと思います。
TikTokが台頭してきて、YouTubeショートが始まりました。
先に書いたように、音声メディアにも手を伸ばしたのは、クラブハウスの影響があると考えます。
YouTubeの変化を見ていると、世の中の潮流がわかるような気にもなる。
そして、これはYouTubeの肥大化なのか、焦りなのか。
今後も引き続き、YouTubeを見守っていきたいと思います。