ホームページや広告を制作するときや、ブログのアイキャッチ画像など、使用する写真を自前ですべて用意するのは至難の業。そんなときに役立つのが写真素材サイトです。
写真素材サイトにはいろいろありますが、大きく分けると有料で写真素材を販売しているサイトと、無料で写真素材を提供しているサイトの2つに分かれます。
無料サイトの方は明らかに素人が撮影している写真素材も多く掲載されているので、使用する際にも肖像権などをちゃんとクリアできているのかなど自然と疑いの目を向けることができますが、必ずしも有料サイトが安心とも限らないようです。
勝手に自宅の写真が広告に使用されるトラブルが発生
先日、Twitterでこんな投稿が注目を集めました。
あの〜すみませーん
これ僕の家です〜
勝手に広告にされては困ります〜しかも月5万って…
100年ローンとか組まれました?? pic.twitter.com/OkInHLxfoI— Mutsuki (@mtkgx71) October 11, 2022
投稿主のMutsukiさん(@mtkgx71)によると、なにやらご自宅の写真が勝手に不動産の広告として使用されてしまったのだそうです。
こちらは複数のネットニュースでも取り上げられるほどの話題に。それらのニュースによると、今回の経緯はまず広告主の不動産会社がアフィリエイターに広告出稿を依頼し、アフィリエイターが広告に使用する写真を素材サイトから購入。その写真が無許可で出品されていたMutsukiさんの自宅写真だったため、結果的にMutsukiさんの自宅写真が無断で広告として使用されてしまったようです。
「これ僕の家です」マイホーム写真を無断で広告使用、被害者が怒りの告発 掲載会社は不手際認める#スナップマート #タウンライフ #フェイク広告 https://t.co/n6iKJmk9VZ
— J-CASTニュース (@jcast_news) October 12, 2022
有料サイトだからといって安心はできない
今回のトラブルは、「有料のサイトで販売されている写真素材だから肖像権や著作権などの問題はクリアしている」と安心して使用してしまったことが一番の原因になるでしょう。
もちろん今回のトラブルをきっかけに写真素材サイトからMutsukiさんの自宅写真は削除されたようですが、出品された写真素材が権利をクリアできているかどうかは出品者の判断に委ねられている部分が大きいはず。ひどい場合には第三者が撮影した写真や、インターネット上で見つけた写真を自分が撮影した写真として勝手に出品している可能性もあるでしょう。
写真素材サイトは便利ですが、写真の撮影者が信頼できそうか、人物の映り込みがあるかなど、権利的に問題が生じないか十分に検討したうえで利用しないといけませんね。