自宅からテレワークをする場合は、PCやネット回線の準備が必要なのは当然ですが、その他の環境整備も必要です。
ビデオ会議中に子供や家族の声が入り込まないように、テレワーク中のルールを同居者と決めたり、長時間の座り作業なら机とイスの準備も大切です。仕事環境としての快適性が不足してしまうと集中力も続かないですし、姿勢が悪い状態が続くと体を痛めてしまうかもしれません。
筆者も自宅で慣れない業務を受けたところ腰痛を発症してしまい、環境を改善するべく、長時間プレイするゲーマーのために開発された「ゲーミングチェア」を導入したのですが…。
その失敗談と、筆者が感じたゲーミングチェアを選ぶ際の注意点を書きました。
テレワーク環境の改善や充実を図る方の参考となれば幸いです。
慣れない仕事で腰痛を再発
筆者はライターなのでもともとテレワーカーのようなものでしたが、作業環境にはあまりこだわっていませんでした。
机はIKEAで1万円もかけずに買った大きくないものを使い、イスはリビングで使っていた木製のものを使用。率直にいえば、ライター業だけならそれで特に問題はなかったのです。
しかし、平日の9時から18時までテレビ会議を続ける業務にアサインしたところ、持病の腰痛を再発させてしまいました。
以前から腰痛を持っており、姿勢の悪さも周りからよく指摘されていましたが、 慣れないテレビ会議で腰や背中に負荷をかけた状態が続いてしまっていたのでしょう。
2週間で腰と背中が常に痛い状況に陥ってしまい、業務開始後1時間もすると痛みで悶絶。昼の休憩時間は即時横になり、湿布をとりあえず貼るのがルーティーンとなってしまいました。
ゲーミングチェアを購入することに
この状態が続けば今後の仕事のクオリティにも悪影響が出てしまうのは間違いありません。そこで、同業者や家族からの薦めもあり、ゲーミングチェアを導入することにしました。
Amazonを徘徊し、「とりあえず安いけど頑丈そうなやつ」という基準でゲーミングチェアを探します。ところが似たような商品が多く、あまり違いが分からなかったため、直感で13000円ほどの製品を購入しました。
2日後には購入した商品が到着し、1時間ほどかけて組み立て。これで悩みは解消されるか……と思いきや、そう簡単にはいきませんでした。
残念ながら効果は得られず
結論からいうと、残念ながらゲーミングチェアは筆者の腰痛を解消してはくれませんでした。
ただし、これはゲーミングチェアの製品そのものに問題があったわけではないようです。筆者は身長185cmと大柄なのに、座り心地を試さず買ってしまったことが最大の問題でした。要は適正なサイズではなかったのです。
首や腰の部分のクッション、座面の高さ、背もたれの角度、さらにはPCのカメラの角度を調整しながら使用してみましたが、疲れない姿勢を見つけることができませんでした。まったく効果がないわけではないけれど、多少は緩和された、という程度の効果しかありませんでした。
しかしゲーミングチェアといえどイスはイスなので、座り心地、自分の体へのフィット感を確認せずに購入するのは危険というのが、今回体を張って得た教訓です。
ネットで購入する場合はレビューや口コミをよく見て、同じくらいの体型の人のコメントを探して参考にするといいでしょう。