iPhoneのカメラアプリには「Live Photos」という機能が搭載されていて、設定がオンになっていると撮影ボタンを押してから前後1.5秒ずつが動画で撮影されるようになっています。
撮影画面の右上に表示されているこのアイコンでLIVEモードのオンオフを切り替えることができるのですが、そもそも何のためにこの機能が搭載されているのか意味がわからないという方も多いのでは。
一般的には、写真を切り出すタイミングをあとから変えられるという点がLIVEモードを使う最大のメリットということになるのでしょう。
例えば、集合写真で誰かが目をつぶってしまっても、写真に切り出すタイミングを変えれば全員が目を開いている状態にできるかもしれません。また、サッカーでボールを蹴る瞬間を撮影するのに通常なら一発勝負になってしまいますが、LIVEモードならあとから容易に調整できます。
そんなLIVEモードですが、実はほかにも便利な機能が隠されています。
こちらはLIVEモードで撮影した、とある交差点の写真です。ビルの様子を撮影しようと思っても、車や通行人が多いと当然写真に写り込んでしまいます。切り出すタイミングをずらして車も通行人もいない状態にできればベストですが、撮影できているのは合計3秒でしかないのでなかなかうまくはいかないでしょう。
そんなときにアルバムから写真を表示し、指で写真を上にフリックすると、下の方に隠れているエフェクトメニューが表示されます。(←これ知らなかった方多いと思います!)
用意されているエフェクトは「LIVE」「ループ」「バウンス」「長時間露光」の4種類。ここから「長時間露光」を選択しましょう。
するとどうでしょう。通行していたはずの車や人がぼやけて背景だけが映し出されました。
これは一眼レフの長時間露光のような機能で、動画を合成して動いているものをブレさせて見えなくすることができるのです。
今回のように人混みで風景の写真を撮影したいときはもちろん使えますが、夜景などを撮影すれば幻想的な雰囲気を出すこともできます。ぜひお試しください。
ちなみにLIVEモードで撮影した写真は厳密には「3秒の動画」になるため、通常の2倍程度の容量を食うようですが、連続写真で撮影するよりは容量を圧迫しないようですよ。